メインフレーム(大型汎用コンピューター)を巡り、IT各社が岐路に立っている。日本IBMは9日、AI(人工知能)機能を備えた次世代機を投入すると発表し、今後もメインフレームへの投資を拡大する方向を打ち出した。一方、富士通は2030年度にメインフレーム事業からの撤退を表明。市場環境は転換期を迎えている。 IBMの次世代メインフレーム「z17」は、新型プロセッサー「Telum Ⅱ」を搭載し、AI推論処理能力を大幅に向上させた。最新の5ナノメートル技術を採用し、5.5ギガヘルツのCPU(中央演算処理装置)コアを1チップ上に8つ備える。CPUコア単体の性能は前モデルのz16と比べ11%向上し、データを一時的に保存するキャッシュ容量も40%増加した。 生成AIや大規模言語モデル(LLM)による高度な処理に対応するため、AI専用の拡張モジュール「Spyreアクセラレーター」も提供予定だ。金融業界での融資

