PS VRとOculus Rift、HTC VIVEなど主要VRデバイスが発売されたことによりVR元年と呼ばれた2016年から約3年もの間、VRゲーマーたちは数々の問題に悩まされてきた。デバイスの価格の高さやゲームソフトのラインアップにならんで重要な問題と認識されているのが「ケーブル」と「外部センサー」である。 主要VRデバイスではヘッドセットをPS4やゲーミングPCなどのコンピュータにケーブルを接続する必要がある。このケーブルは単純にわずらわしさでVRの世界への没入感を阻害する要因となるだけではなく、プレイヤーの足に引っかかって事故につながる危険性があるなどVRの安全性を阻む要因だった。 また、主要VRデバイスではヘッドセットやコントローラの位置を認識するために外部センサーを設置しなければならず、特にPC向けのVR(以下、PC VR)では2~3個のセンサーを部屋の壁や天井に固定する必要が