タグ

ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (9)

  • 戦士エルバラダイ「エジプトの暗黒」を語る

    反政府の星 帰国したエルバラダイには、イスラム保守派から「死刑判決」も出ている(1月27日)  Reuters エジプトで2カ月前に行われた人民議会選挙はまったくの八百長だった。ホスニ・ムバラク大統領率いる与党が圧勝し、野党が獲得した議席はたった3%だけ。信じられないことだ。 この結果に「失望した」とアメリカ政府は述べた。正直言って、私はアメリカが「失望した」としか言えなかったことに失望した。エジプト国民の気持ちを言えば、とても失望どころではなかった。 チュニジアで起きた「ジャスミン革命」に続いてエジプトで反政府デモが拡大するなか、ヒラリー・クリントン米国務長官はエジプト政府は「安定していて」「エジプト国民の正当な要望と関心に応える方法を探している」と語った。これを聞いて私はびっくりしたし、困惑した。彼女は、何をもって「安定している」と言うのか? 29年間も維持されている非常事態法、30年

    pasta090
    pasta090 2011/01/29
  • ウィキリークス爆弾で外交は焼け野原に

    情報のテロリスト? 暴露それ自体が目的なら、ウィキリークス創設者のアサンジの行為は正当化できない Valentin Flauraud-Reuters 内部告発サイト「ウィキリークス」は11月28日、約25万点に上る米国務省の外交公電の暴露を始めた。ウィキリークスが情報を提供したニューヨーク・タイムズ紙など欧米の一部メディアは今後しばらく、アメリカと世界との生のやりとりを報道していくことになるだろう。 外交公電とは通常、非公開を前提に交わされるもので、普通なら知り得ない外交の内実がありありと描かれている。これを暴露するということは、まさしくニューヨーク・タイムズ紙が言うところの「世界的なのぞき行為」だ。 ウィキリークスの暴露情報をつかんだオバマ政権は、事前にダメージをコントロールしようと必死だった。今回の事態がただでさえ危険な地域、特に中東情勢をさらに不安定にしかねないのは明らかだ。外交公電

    pasta090
    pasta090 2010/12/01
    過ぎたるは及ばざるがごとし
  • オバマは日本の歴代首相と同じパターンに入りつつあるのか?

    NBCの政治評論家で選挙予測のプロとして有名なチャーリー・クックという人が「オバマはまるで再選を考えてないかのようだ」とコメントしたというのは、ワシントンで話題になっているようで、日の「アメリカ・ウォッチャー」では吉崎達彦氏や渡辺将人氏などが取り上げています。私はこの話を聞いて、まあクック氏一流のレトリックで、民主党の不調を嘆いていただけだろう、そんな風に思っていたのですが、そう受け流すわけにもいかないのかもしれません。 例えば、9月6日の「レーバーデー(労働者の祝日)」にあたって、オバマ大統領がミルウォーキーで行った演説をNBCの映像で見る限り、オバマ大統領には「異変」とまでは行かないにしても「生気のなさ」は確かに感じられました。この演説の主旨は、500億ドル(4兆3千億円)という巨額の「雇用刺激策」の発表でした。改めて国土インフラ建設などの追加プロジェクトを行って、景気と雇用を刺激し

    pasta090
    pasta090 2010/09/10
  • 日本を殺すスキャンダル狂い

    一騎打ち 民主党代表選の立会演説会に臨む小沢一郎前幹事長(中央)と菅直人首相(右、9月4日) Kim Kyung Hoon-Reuters 先進国の政界では、スキャンダルはよくあること。大抵の場合、渦中の政治家は政治生命や政権を失うことなく、生き延びられる。 ビル・クリントン元米大統領は政治資金疑惑やセックススキャンダルを乗り越え、2期目を満了する頃の支持率は66%に達していた。フランスのニコラ・サルコジ大統領は就任早々に派手な離婚劇を繰り広げたものの、今も健在。イタリアのシルビオ・ベルルスコーニ首相は、カネやセックス絡みの醜聞が次から次へと浮上するにもかかわらず、ほとんど無傷だ。 だが、日は違う。この国では、どんな些細なスキャンダルも癌のように肥大化し、政治家の政治生命を奪うまで進行し続ける。世界最悪水準の財政赤字と景気停滞をもたらした自民党政治に終止符を打つべく、鳩山由紀夫首相率いる

    pasta090
    pasta090 2010/09/08
  • 戦争兵器としての強姦が続くコンゴ

    内戦が続くコンゴ東部の村では先月のある週末、性的暴力による襲撃で少なくとも179人の女性が反政府武装勢力に乱暴された。国連が8月23日に明らかにした。被害女性の大半は、子供や家族が見ている目の前で、1度に2人から6人の男に強姦されたと、あるNGO(非政府組織)はニューヨーク・タイムズ紙に語っている。 コンゴの東部一帯では、被害者だけでなく家族やコミュニティの心を破壊し、意気を沮喪させる武器として強姦が使われてきた。約1年前には、その中心地であるゴマをヒラリー・クリントン米国務長官自らが、警備責任者の反対を押し切って訪問した。 PKO部隊の基地のすぐそばで クリントンは、妊娠中に暴行されて流産してしまった女性の話を聞いて涙した。クリントンはこうした暴力を「鬼畜の行い」と強く非難し、被害者救済のために1700万ドルの支援を発表した。吐き気をもよおす今回の残虐行為に関しても、彼女が非難声明を出し

    pasta090
    pasta090 2010/08/27
  • 「グラウンド・ゼロ」の「モスク」論争はどうして政治問題化したのか?

    穏健イスラム教グループによる、マンハッタン島の南部、トライベッカ地区に「イスラム・コミュニティ・センター・パーク51」を建設する計画が明らかになると、一気に全米での論争に火がつきました。9・11のテロで世界貿易センターが倒壊した、いわゆる「グラウンドゼロ」から2ブロック離れただけの場所に、イスラム教のモスクが建設されるのは「テロ攻撃によってこの地がイスラムに支配される」ことになり、「敵の勝利を許すもの」というのが反対論者の主張です。 これに対して、ニューヨークの地元は冷静です。ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーク市長は「私有地に宗教施設を建設するのは憲法に認められた自由」だとして、反対論に対抗していますし、全国レベルでの調査では反対論が70%(今週に入って加速しているようです)という数字もある一方で、マンハッタン島内の世論は、48%が賛成、36%が反対と賛成論が多数になっています。 こ

    pasta090
    pasta090 2010/08/18
    ツイッターごときにそんな影響力ねえよ、って考える俺としては、正直見えない敵と戦ってるように見えるんだけどな。たったそれだけの作業で7割も賛同者集められるなら苦労はない。
  • 硬直化した予算で生まれる「安上がりで役に立たない政府」

    7月27日、来年度予算の概算要求基準が閣議決定され、国債費を除く一般歳出を各省一律で前年度比10%削減するというシーリングを決定した。今回の予算の特徴は、その異様な硬直性だ。一般歳出の上限は71兆円だが、高齢化にともなう社会保障費の自然増1.3兆円や農業所得補償などの別枠が多いため、裁量的経費は24兆円しかない。 「元気な日復活特別枠」に1兆円超を配分するというのがわずかな目玉だが、こういう特別枠は珍しいものではない。自民党政権でも、「IT革命」が騒がれたころには何でも「IT関連」になり、環境が話題になると何でも「エコ」と名づけて予算要求が行われ、結局は各省の比例配分で決まってきた。 民主党政権は昨年の総選挙のマニフェストに「政治主導」をうたい、昨年の予算編成でも各省の出した概算要求を「ゼロベースで査定する」として拒否した。その結果、予算編成が1ヶ月半ずれこみ、霞が関が残業地獄になったあ

    硬直化した予算で生まれる「安上がりで役に立たない政府」
    pasta090
    pasta090 2010/07/31
  • アメリカのビーチは糞まみれ

    黒々としたタールの塊も、艶やかな光沢を放つ原油も、暗褐色のムース状に変化した油も大した問題ではない。 アメリカのビーチを汚染する物の悪魔は、メキシコ湾の惨劇でまき散らされた原油ではなく、人間や動物の排泄物。豪雨や下水道の氾濫によって、有害な病原菌が全米の海岸線に容赦なく流れ込んでいる。 全米の海岸の水質を調べた天然資源保護委員会(NRDC)の第20回年次報告書において、NRDCのデービッド・ベックマンはこう記している。「気分を悪くさせる病原菌から危険な油膜まで、アメリカの海岸は人間を病気にし、海洋生物に害をなし、沿岸部経済を破壊する汚染に苦しみ続けている」 アメリカには大西洋岸、太平洋岸、メキシコ湾、五大湖などのビーチがあるが、週末に海水浴に出かける前には、水中のバクテリア濃度や水質検査の頻度をチェックしよう。また、汚染状態に応じてきちんと注意勧告を出すビーチなら、排泄物まみれの海水浴と

    アメリカのビーチは糞まみれ
    pasta090
    pasta090 2010/07/31
  • ネットに巣くう戦争ポルノの闇

    米軍の誤射でカメラマンが死ぬ映像が4月に公開されて衝撃を与えたが、この手の「衝撃映像」はいくらでも見られる。供給源は米軍そのものだ あまり鮮明な動画ではない。写っているのは3人のイラク人男性。米軍の攻撃ヘリに遠くから監視されていることに気付かないまま、そのうち2人は武器のようなものをいじっている。ヘリのパイロットに指令が下る。「奴らを撃て」 30ミリ機関砲の音が響く。「(1人)仕留めた」。パイロットが言う。「もう1人も撃て」と、無線の声が言う。ダ、ダ、ダ、ダ、ダ。2人目の男が倒れる。 3人目が隠れたトラックに砲弾が浴びせられ、はうようにして人影が現れる。「(もう一度)撃て」。無線の声がパイロットに命じる。砲撃が巻き起こした砂ぼこりが収まった後、地面には男の死体が転がっている──。 イラクから約1万キロ離れたアメリカで、ネイト・Jはパソコン画面に映し出された映像に心を奪われた。06年のその日

    ネットに巣くう戦争ポルノの闇
    pasta090
    pasta090 2010/07/08
  • 1