2024年の正月に発生した令和6年能登半島地震は、約5年半ぶりに震度7を記録する地震となった。犠牲となった方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方のいち早い生活再建を祈念します。 能登地方では現状、奥能登を中心にアクセスの状況もあって被害の全貌はおろか、行方不明者が200人という段階にある。能登半島地震の特徴などについては「専門家が解説「令和6年能登半島地震」の特徴と盲点 」を参照されたい。 能登地方での震度6強、7という激しい揺れや、津波による被害とは異なり、震源からある程度離れて、震度5強(新潟市西区、金沢市など)で、宅地に大きな被害が生じた。これまで、各地の震災発生直後に解説や現地調査、メディア出演、取材対応を実施してきた、さくら事務所運営の防災シンクタンク「だいち災害リスク研究所」所長・横山芳春(理学博士)は今回、被害が限定的で周囲への影響が小さいと考えられた金沢市周辺で、1月