僕は生化学・分子生物学の研究が専門で、2001年以降にプログラミングを始めています。そしてオブジェクト指向プログラミングをちゃんと勉強したのは2005年頃からです。 プログラミングを勉強しながら、オブジェクト指向プログラミングと多細胞生物の仕組みとのよく似ていることを強く感じました。オブジェクト指向プログラミングではオブジェクト同士がメッセージをやり取りできますが、メッセージをやり取りする以外にはお互いに直接干渉しないようになっています。また各オブジェクトは独立性が高く、作業をするためのメソッドとデータを共に内包しています。 同じように細胞は、仮にそれが人間などの多細胞生物の一部であったとしても、独立性が高く、お互いにサイトカインなどでメッセージをやり取りしています。そして受け取ったメッセージを処理するためのメカニズムはすべて個々の細胞が内包しています。その独立性を最も顕著に示しているのは
![オブジェクト指向プログラミングと生物学 – Naofumi Kagami](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8d71ff5111e05619a10d29bb40d7aebaa75c8fbc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs0.wp.com%2Fi%2Fblank.jpg)