ディー・エヌ・エー(DeNA)の医療情報サイト「WELQ(ウェルク)」閉鎖に端を発した騒動は、ネット業界全体がはらむ問題点を浮き彫りにした(関連記事)。一つは「場」の提供に徹して自身は責任を負わないとするネット企業に流行する運営姿勢。もう一つはコンテンツ制作を安易に外部へ依存するリスクだ。 影響はネット企業だけにとどまらず、一般企業にも波及しかねない。焦点はブログ記事などを使った「コンテンツマーケティング」。コンテンツ作成を外部に委託する企業が多く、書き手の経験や知識を確かめるのが難しいケースがあるからだ。コンテンツの責任は自社にあることを、企業は再認識すべきだろう。 「当社のサービスを使っている皆様、取引先、株式投資家、全ての関係者に多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことをお詫び申し上げます」。2016年12月7日、一連の不祥事についての会見で、守安功社長兼CEO(最高経営責任者)はこう