あれはまだStruts1.0が最新のFrameworkだった頃の話だったか… 僕はvimでjavaのソースを書き、antなど無いからmakeでビルドしていた。1ファイルコンパイルする毎にJVMが立ち上がるため、コーヒーブレイクを入れる、そんな牧歌的な時代だった。 彼は真のアーティストだった。僕がts=4でインデントしているのを内心笑っていたに違いない。彼は僕が見たことも無い、最新式のJBuilderを使っていた。 彼のインデントは独創的だった。スペースバーを長押しする事で、誰にも真似出来ないインデントアートを生み出していく。何重にも織り込まれているif文が、論理的なネストとは相入れないインデントをなしていた。凡人である僕がその美しさを理解するには、おそらく後1世紀は必要だろう。 オートインデントを頑なに拒否する、彼のそんなストイックなところが僕には眩しかった。 そんな彼には当たりだが、tr