いま工事現場などでよく見かける、独特なデザインの“ファン付きウェア”「空調服」。例年厳しい暑さが続く日本では欠かせないヒット商品となった。 しかし、そんな空調服をめぐる「訴訟問題」があることをご存じだろうか。9月5日に東京地裁で判決がくだされたこの問題を、密かに追っていたのが、『訴訟合戦』の著書もある経営コンサルタントの竹内謙礼氏だ。作業服業界全体にも波及するかもしれない、「熱い裁判」の行方はいかに。 「空調服」はパクリだった? 工事現場で変わった服を見かけるようになった。腰に小型の扇風機がついており、上着が空気で膨れ上がっている。 「空調服は夏の必需品なんです」 教えてくれたのは知人の作業服店の店主。最近、爆発的に売れているという。服に扇風機のファンをつけるとはナイスアイデア。早速、取材しようと思ったところ、店主は顔をしかめた。 「この空調服、訴訟問題とかあってややこしいんですよ」 夏を
昔、知財の仕事をメインにしていた頃は、鈍感な社内の意識をちょっとでも変えようと頑張っていたものだが、当然、そこにはいろいろな壁があった。 「面倒くせえ」とか「無関心」、といったリアクションであれば、まだ、もうちょっと頑張ってやる、という思いをかき立ててくれるから良いのだけれど、個人的にきつかったのは、話をきちんと聞いてくれた上で、 「リスクがあるのは分かった。でも、現状を考えると、実務へのインパクトは決して大きくないよね・・・?」 という冷静なリアクションを返されるケース。 確かに、訴訟に直面することのレピュテーションリスク自体に過敏な業界でなければ、多大な労力とコストを、知財対策のためにどこまでつぎ込むか・・・というのは判断が難しいところなわけで、冷静に算盤をはじかれてしまうと、それ以上強くは主張しにくい・・・という現実もあった。 だが、日経紙の人事面でたまたま見つけた、以下のようなニュ
inside Enterprise 日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?ダイヤモンド編集部が徹底取材します。 バックナンバー一覧 液晶技術で世界最先端を走るシャープ。近く、そのシャープが、世界第3位のパネルメーカー台湾・友達光電(AUO)を、液晶ディスプレイに関する特許侵害で提訴する準備をしていることが、本誌の調べでわかった(シャープは世界第5位)。 特許侵害の内容は、液晶ディスプレイの明るさや視野角の拡大などに関するものと見られ、これらの特許の多くはシャープが押さえている。 もっともシャープは、AUOとは2005年から特許を相互利用するクロスライセンス契約を結んでおり、技術的に優位に立つシャープが、ライセンス収入を数十億円規模で得ている模様だ。 それが一転して提訴に至った理由は、AUOが前回締結したライセンス契約の更新に応じないためだ。ならば
アプリ内課金機能が既存の特許を侵害していると主張する団体が、複数の「iOS」アプリケーションの開発元に対し、機能の使用停止を求める警告状を送付した。 同機能を削除しなければ法的手段に訴えると警告する書簡を受け取ったのは、「Mix and Mash」と「Mix and Mash LITE」を開発するComputer LogicXと、「PCalc」と「DragThing」の開発者James Thomson氏。 Computer LogicXが侵害しているとされるのは米国特許No.7222078で、Macrumorsによると保有者はLodsysという会社であるという。同特許は、「ネットワークにわたる商品単位から情報を収集するための方法とシステム」というタイトルで、商取引の設定と完了に関するものである。 同特許の発明の概要の一部は以下のとおりである。 「簡単に述べると、この発明は、ベンダーや顧客の
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く