「過去の資料を色々調べたが、きちんとした記録が出てこない。少なくとも30年以上ぶりの全館リモデルになる」 5月23日に開催された三越日本橋本店(東京・中央区)のリモデル(再開発)発表の場で、中陽次店長は記者に向けて語った。 トータルで200億円前後を投資 百貨店首位の三越伊勢丹ホールディングスは、伊勢丹新宿本店と並ぶ旗艦店である三越日本橋本店の全館リモデルを発表。第1期の工期は2016年度下期から2018年春まで、120億円を投資する。その後も改装を続け、すべて完了後のグランドオープンは2020年春、トータルでは200億円前後の投資を予定している。2004年に日本橋店の新館をオープンした際などに本館も一部改装したことはあったが、全館リモデルとなると冒頭の中店長の発言のように久々の大規模改装になる。 「何でもあるが何もない」は、百貨店を揶揄する言葉として一般的に使われている。2015年の全国