市販されているハムの場合、まず豚肉から余分な脂や筋を取り除き、ハム独特の香味を付けて保存性を高めるために食塩やいろいろな香辛料・調味料を混ぜ合わせた「ピックル液」という調味液を肉に染み込ませます。単純に染み込ませるだけだと時間がかかるので、剣山みたいに注射針がたくさん並んだ機械を使って一気に内部まで注入し、ふくらませます。こうして注入したピックル液を全体になじませた後、あのハムの形に整えるためにケーシングを行って巨大なソーセージみたいな形にして、スモークしたり蒸気で蒸したりして加熱して冷却、スライスしてハムが完成する、というわけです(東京都健康安全研究センターの説明がわかりやすい)。 で、さらにこの機械を応用すれば、赤身だらけでかたくて脂肪分の少ないビーフなどに脂分やピックル液っぽいものを注入してやわらかくでき、ファミレスやチェーン店などで安い割にそこそこ柔らかくておいしい牛肉として提供で