石原慎太郎氏が、世襲問題より、官僚が県知事の過半数を握っていることを批判している。 自分の息子たちは、スパルタ教育とかいいながら、幼稚舎から慶応に入れ、受験の苦労をさせず、テレビ局に入れたり、政治家にしたりする人の考え方だから、世襲には抵抗がないのだろうが(そういう点では、政治家にならなかった良純氏だけは、絶対に親の力では合格できない気象予報士に合格するなど、頭が下がる。彼に多重人格の取材を受けたことがあるが、タレントには珍しく私の本をちゃんと読んできていた)、官僚の知事がそんなに悪いことなのだろうか? 官僚を知事にするのは、確かに多くの場合、自民党の思惑である。 実際、小渕優子や二、三回当選した後の小泉の息子が知事の選挙に出たら間違いなしに勝つだろう。そんな形で、各県の知事がみんな世襲になってしまうほうが末恐ろしい。そうでなくても、中央政界は、金王朝も真っ青な世襲国家である。県知事も代々