関東地方で展開する中華料理チェーン「日高屋」(運営元はハイデイ日高)。気軽に安く中華を楽しめる店として重宝している人は少なくないだろう。その一方で、消費者のなかには“安い店”に入ることを気恥ずかしく感じる人もいるようで、「デートでは絶対に嫌」などと敬遠されがちな側面もある。だが、日高屋を侮るなかれ。業績好調が続く日高屋の知られざる魅力を、イトモス研究所所長・小倉健一氏が解き明かす。 【写真】日高屋の中華そば * * * 「『おいしい』の定義とは何か。10人が食べて、必ずしも全員ではなく、6、7人が『うまい』と言ってくれるくらいでいいのではないかと私は思っているんです」──これは、ハイデイ日高の創業者・神田正会長(83歳)の言葉だ。経済メディアのインタビュー(プレジデント 2024年11月15日号)にそう語っている。 ハイデイ日高は、外食業界全体が価格上昇と人手不足に苦しむなかで、安さと品質
