【北京=幸内康】中国の飲料最大手「娃哈哈(ワハハ)集団」の宗慶後会長は6日に北京市内の記者会見で、日本の乳製品企業の買収を検討していることを明らかにした。 具体的な企業名は挙げなかったが、「日本企業から希望があった」と述べ、具体的には日本でヨーグルト事業を展開する考えも示した。また、「日本人は仕事熱心で、企業の技術レベルは高い」と買収のメリットを挙げた。 娃哈哈は浙江省杭州市に本社を置く民間企業で、清涼飲料水や乳飲料などの製造で急成長している。巨額の外貨準備を抱える中国は、企業の海外進出を促す政策をさらに推し進める方針を示しており、今後、中国企業による外国企業の買収が加速する可能性が高い。