群馬県に南牧村というところがある。蒟蒻で有名な下仁田町を抜けて長野県境に向かった南牧川の谷間に発展した村である。村は急峻な山に囲まれ、平地はほとんどない。その昔は富岡製糸の関係で養蚕が盛んで、その後、蒟蒻で栄え、今ではほとんどの産業が衰退し、多くの限界集落を抱え、日本で最も高齢化率の高い村として知られる。全人口は2929人でそのうち65歳以上の人が53%以上も占めるのだ。14歳以下の子供はなんと全村民の5%の152人しかいない。3校ずつあった小学校と中学校は南牧小、南牧中の一校に統合された。まだかろうじて1学年1クラスを維持できているが、それも近い将来は難しくなるかもしれない。 この南牧村の中でも最も高齢化が進んでいる星尾集落というところを訪れる。南牧川の支流である星尾川の上流にあり、2007年に台風による土砂流出で周囲から隔離され、孤立してしまった集落である。この星尾集落の過疎が進んでき
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