落選したので、公開します。(2018年9月20日夕方に公開) ※本稿の意義。主な先行研究/評論には(2019年9月12日追記。2019年9月15日さらに追記。) 菱川善夫「同人誌本質論」:結社の本質は同人誌にも含まれる、というもの。水平的な人間関係。 永田和宏「王国の秋――第2世代の課題」:結社の本質は師弟関係にある、というもの。垂直的な人間関係。 がある。本評論はこの先行する2評論を統合し、同人誌や師弟関係を結社の機能として捉えた場合に、どのような効果が求められているのかを、結社の目的から明らかにしたもの。そもそも、人間関係から結社を定義することに、今や意味がないのである。 結論(要約) 短歌結社とは「短歌の読み方を共有するという目的のために、一定の約束のもとに、基本的には平等な資格で、自発的に加入した成員によって運営される、生計を目的としない私的な集団」である。 結社誌の発行や歌会の有