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ブックマーク / horikawad.hatenadiary.com (38)

  • NASAが発表した「TRAPPIST-1の系外惑星群」のインパクト - クマムシ博士のむしブロ

    Image credits: NASA/JPL-Caltech (images used under NASA media usage guidelines) アメリカ時間の2017年2月22日、NASAは系外惑星に関する新たな発見について記者会見を開いた。その新発見の内容とは、「ひとつの惑星系に7つの地球サイズの系外惑星が存在すること」だった。これら7つの系外惑星のうち、3つは地表に液体の水が存在しうるハビタブル(生命棲息可能)な惑星である可能性が示された。 生命を宿せるような「第二の地球」候補になりうる系外惑星が3つも同じ惑星系内で確認されるのは、初めてのこと。今回の発見は、我々が想像していた以上に太陽系の外には生命の星がありふれていることを示唆する、重要な発見といえる。 ・系外惑星とは 系外惑星とは、太陽系の外に存在する惑星のことである。これらは恒星の周りを公転している。観測技術の発

    NASAが発表した「TRAPPIST-1の系外惑星群」のインパクト - クマムシ博士のむしブロ
    phallusia
    phallusia 2017/02/23
    クマムシ博士の芸としてすっかり確立した感ある。
  • 個人はマイメディアをもとう - クマムシ博士のむしブロ

    ハフポの編集長はじめご担当者から、連絡とお詫びをいただいた。 メールでは「過去に転載した記事を順次削除する」とおっしゃってくれた。 また、「記事毎に確認を取る約束を両者でしていたのに、その周知が担当者間に不徹底だったために迷惑をかけた」とも書かれていた。 以前メールで削除要請をしたとき、ハフポからのお返事メールには「一度公開した記事については削除をしないのでご理解ください」としか書かれていなかった。このときは、こちらからの転載記事の削除要請には、まったく取り合ってくれなかった。今回は、対応が180度かわった。 でも、そんない違いは、もうどうでもいい。 晴れて、ハフポに掲載された記事はすべて非公開となった。このブログで削除のお願いをしてから丸一日足らずでの迅速な対応をしていただいたことに、感謝したい。 今回の社会実験でわかったことは、個人はマイメディアをもったほうが良いということ。 個人が

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  • 「クマムシに外来遺伝子17%」は真実か - クマムシ博士のむしブロ

    いっけなーい😮乾眠乾眠💦 私ヨコヅナクマムシ!ちょっと最強の緩歩動物😳でもある時、別の弱いクマムシが細菌の遺伝子どっさり取り入れてる報告が出ちゃってもう大変😲しかもみんな信じちゃって!?😲一体私の立場、これからどうなっちゃうの〜!?😭次回「それはただのコンタミング♪」お楽しみに💞— クマムシさん☆いきもにあ117G通り西5 (@kumamushisan) 2015, 12月 8 クマムシは緩歩動物門を成す動物群である。系統上は節足動物や有爪動物(カギムシ)に近いとされているが、まだこのあたりの議論は続いている。クマムシは高い乾燥耐性やその他の環境耐性をもつ。クマムシの系統上の位置や環境耐性メカニズムを知るためにも、生物のDNAに書き込まれた遺伝情報を調べることは必須である。私たち日のクマムシ研究グループは、クマムシのなかでも*1とくに高い耐性をもつ種類のヨコヅナクマムシの

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  • NASAが発表した「火星表面に液体の水が存在」の意味 - クマムシ博士のむしブロ

    Credit: NASA/JPL/University of Arizona NASAが予告していた「火星に関する重大な科学的発見」の発表が、2015年9月28日(日時間は29日)に行なわれました。会見内容は「現在の火星表面に液体の水が存在することが示唆された」というものでした。 NASA confirms evidence that liquid water flows on today’s Mars: NASA Ojha et al. (2015) Spectral evidence for hydrated salts in recurring slope lineae on Mars. Nature Geoscience ということで、私の予想がしっかりと当たりました。5年前のNASAの会見発表内容も的中させているので、二回連続的中。それでは、改めて今回の発見について見てみましょ

    NASAが発表した「火星表面に液体の水が存在」の意味 - クマムシ博士のむしブロ
  • クマムシ観察キットでクマムシを見よう - クマムシ博士のむしブロ

    全国のクマムシファンの皆様、お待たせしました。クマムシ観察キット 、学研からついに発売です。 ミクロモンスター LED内蔵ズーム顕微鏡&調査キット このキットには、LED内蔵ズーム顕微鏡、ベールマン装置、観察用プレート、テキストなどが付いています。クマムシ観察キットの監修は、私と荒川和晴さんが担当しました。クマムシ研究者二人がかかわったキット、リーズナブルな価格で、自由研究にももってこいの逸品に仕上がりました。 キットで観察するクマムシは、コケの中に棲む種類のものを想定しています。コケを採取したら、上の写真の左側のベールマン装置とよばれる装置の上に置き、ここに水をかけて浸します。しばらくすると、コケの中から出て来たクマムシが下に落ちてくるので、そこを回収するという寸法です。回収したクマムシを、写真右側の顕微鏡で観察します。 付録のテキストには、クマムシの生態についての解説が載っていま

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  • 「クマムシ博士」の名称変更に関する重大なお知らせ - むしブロ

    ここ最近の博士株の連日ストップ安を受け、当該銘柄を包む私の名称「クマムシ博士」の価値も著しく毀損されることとなったため、名称の変更を余儀なくされる事態となりました。 そこでTwitter上で新名称を公募したところ総数64点の応募をいただき、厳正な審査の結果、この中から蟲喰ロトワさんよりいただいた「クマムシマン」を新名称として採用しました。 @horikawad クマムシマン ! クマムシ仮面! クマムシレンジャー!— 蟲喰ロトワ(むしくろとわ) (@Mushi_Kurotowa) 2014, 7月 17 名称は変更となりますが、クマムシマンの名に恥じぬよう今後も引き続きクマムシ啓蒙に邁進する所存でございます。 つきましては、支援者の皆様におかれましては、今後ともクマムシともども変わらぬご支援をいただけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。 2014年7月18日 クマムシマン 【関連

    「クマムシ博士」の名称変更に関する重大なお知らせ - むしブロ
    phallusia
    phallusia 2014/07/18
    (お、おう…)
  • 小保方さんの会見に思うこと - むしブロ

    2014年4月9日、小保方晴子さんと代理人の弁護士が記者会見を開き、理研調査委員会の最終調査結果への不服申し立て内容について説明しました。 小保方氏一問一答: 毎日新聞 会見で小保方さんはNatureに掲載されたSTAP細胞研究論文に不適切な点があったことを認めて謝罪しました。しかし、理研調査委員会による調査は不十分であり、データ画像の改ざんと捏造の認定については容認しない旨が述べられました。その他にも、STAP細胞を200回ほど作製してきたことや、第三者がSTAP細胞作製の追試に成功したことが報告されました。 ただ、作製した細胞の多能性マーカー遺伝子Oct4の発現を確認しただけなのか、それとも細胞の分化能まで確認したのかなど、STAP細胞をどのレベルで確認したかについては言及されませんでした。また、追試に成功した人物についても明らかにされませんでした。 ここでは、STAP細胞の存在自体の

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  • アカデミアを卒業します - クマムシ博士のむしブロ

    この4月をもって、パリ第5大学および仏医学衛生研究所との契約が終了します。これにてアカデミアでのキャリアを卒業し、晴れてフリーの研究者になります。ここでのフリーというのは精神的なフリーという意味で、厳密には法人に所属する民間の研究者という立場になります。 クマムシの研究を始めたのが学部4年生。そこから紆余曲折はあったものの、13年間にわたってアカデミアの世界で生きてきました。日アメリカ、フランスと転々としてきましたが、数えきれないほどの素晴らしい研究者の方々にお世話になりました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。 大きな組織やシステムにコントロールされることは自分の性に合わないと、つくづく感じてきました。アカデミアでポジションを得るにしても公募というシステムに依存しなければならなかったり、仮にポジションを得たとしても大学や研究所の中で様々な縛りがあることを考えると、自分の進む道はアカ

    アカデミアを卒業します - クマムシ博士のむしブロ
    phallusia
    phallusia 2014/04/02
    アカデミックキャリアからの卒業という感じかなぁ。私の知り合いの野良研究者は肩書きこそ研究職じゃないものの、会う度に本来の意味でのアカデミアを強く感じさせられます。ご武運を。
  • クラウド査読により透明になるアカデミア - クマムシ博士のむしブロ

    STAP細胞研究は残念な方向に進んでしまいました。この間もメルマガで色々と書いてきましたが、もうこの研究結果を擁護する研究者はほぼ皆無でしょう。私もだいぶ前に理研への寄附手続きの取り下げを申請し、受理されました。 小保方さんの博士論文の剽窃問題を発端として、早稲田大学に提出されたその他の博士論文にも大規模なコピペが見つかっています。これまでに20以上の不適切な博士論文が発覚しています。これを受けて早稲田大学が格的な調査を行うべき調査委員会を設置しました。 小保方さん博士論文、早大が格調査へ 外部専門家加え しかし残念ながら、このような調査委員会の設置はほとんど意味をなさないでしょう。というのも、今は論文の不正は調査委員会が調べるものではなく、ネット上の不特定多数の有志による「クラウド査読」により発覚するケースがほぼ100%だからです。理研の例からも、調査委員会がクラウド査読のスピードに

    クラウド査読により透明になるアカデミア - クマムシ博士のむしブロ
    phallusia
    phallusia 2014/03/29
    なんかもにょる…この手の作業は「調査」であって「査読」とは普通言わないからかなぁ。
  • クマムシさんのクレーンゲーム景品が登場します - クマムシ博士のむしブロ

    私が発案しプロデュースしているクマムシキャラクタークマムシさんが株式会社タイトーとライセンス契約を結びました。今年2014年4月より、全国のアミューズメント施設のクレーンゲーム用景品として登場します。 クマムシさんのプロジェクトは科学啓蒙と、私が行っているクマムシ研究の研究費獲得の二つを大きな目的としています。「かわいい」を入り口として人々から生き物や自然科学に興味をもってもらいつつ、エンターテイメントの対価としてお金をいただく。クマムシさんがきっかけとなり、研究者を志す子どもたちが出てくれれば私にとってこんなに嬉しいことはありません。 クマムシさんのプロジェクトが始動してからおよそ2年。思ったよりも早くクマムシさんが市場に認められているようで、とても嬉しいですね。いつも応援いただいている方に感謝します。上の写真のグッズだけでなく、その他の種類の景品もタイトーから続々と登場する予定です。

    クマムシさんのクレーンゲーム景品が登場します - クマムシ博士のむしブロ
    phallusia
    phallusia 2014/02/07
    そのうちガチャポンとかになるといいなぁ。(個人的には研究室の在室表に適したサイズ感のマグネットが超ほしい)
  • 「ストレスで細胞が初期化」の衝撃 - クマムシ博士のむしブロ

    酸などのストレスを与えることで細胞が初期化されるという、けっこう衝撃的な研究成果が理化学研究所らのグループにより発表された。 体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見: 理研プレスリリース 「間違い」と言われ泣いた 新型万能細胞を開発した30歳女性研究者: 産經新聞 Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency: Nature Bidirectional developmental potential in reprogrammed cells with acquired pluripotency: Nature Acid bath offers easy path to stem cells: Nature ・背景 我々の体は色々な種類の細胞でできている。筋細胞や神経細胞や血液細胞とい

    「ストレスで細胞が初期化」の衝撃 - クマムシ博士のむしブロ
  • クマムシ博士の「最強生物」学講座ー私が愛した生きものたち - むしブロ

    このたび、『クマムシ博士の「最強生物」学講座ー私が愛した生きものたちー』という書籍が新潮社から出版された。書はブログとメルマガに執筆したコンテンツの一部を加筆修正し、まとめたものだ。一部、書き下ろしも含んでいる。クマムシさんの表紙が目印。 クマムシ博士の「最強生物」学講座ー私が愛した生きものたちー このは、常識破りの極限生物とその生きざまのエピソードを、クマムシ博士が読者にわんこそばをべさせる感覚で紹介する生物学講座である。書に登場するのは、クマムシから人間までの多岐にわたる、私が愛してやまない生き物の数々だ。 私は幼い頃より、生き物、とりわけ昆虫が好きだった。昆虫の姿や生態は、我々のものと随分と違う。言い換えれば、我々の常識と彼らの常識はまったく異なる。常識の異なるアナザーワールド。昆虫たちのもつ異世界に、私は虜になった。 それでは以下に、書の目次を紹介する。 クマムシ博士の

    クマムシ博士の「最強生物」学講座ー私が愛した生きものたち - むしブロ
    phallusia
    phallusia 2013/08/21
    わんこそば…!>「この本は、常識破りの極限生物とその生きざまのエピソードを、クマムシ博士が読者にわんこそばを食べさせる感覚で紹介する生物学講座である。」
  • 納豆フォトコンテストを開催します - むしブロ+

    納豆フォトコンテストを開催します。 【応募方法】 個人で撮影した納豆の写真をどこかにアップロードして、この記事のコメント欄にリンクしてください。応募の中からベストの納豆写真を、現在執筆中のに掲載させていただければと思います。もちろん、撮影者のクレジットも載せます。 ネットや他のところからとってきたものは不可となります。また、残念ながら謝礼はありません。すみません。 締切は2013年6月2日(日)です。朝時に納豆をべる方はついでに撮影してみてください。 それでは皆様、どうぞよろしくお願いします。 【関連記事】 みんな納豆菌を甘く見ない方がいい: むしブロ+

    納豆フォトコンテストを開催します - むしブロ+
    phallusia
    phallusia 2013/06/01
    「応募の中からベストの納豆写真を、現在執筆中の本に掲載させていただければと思います。」何の本だ…
  • 世界初のクマムシ擬人化漫画がついに発売される - むしブロ+

    ついにクマムシが主人公の漫画が世に出た。擬人化したクマムシとミドリムシが活躍する研究漫画である。漫画のタイトルこそ「ミドリムシは植物ですか?虫ですか?」となっているが、私の脳内では「クマムシはクマですか?虫ですか?」と変換されるのでクマムシという認識でいる。 珍しいクマムシ 作は漫画家の羽鳥まりえ先生によるものだ。羽鳥先生は私が発行する有料オンラインジャーナル「むしマガ」の読者だ。むしマガのクマムシ情報も作品を作る上での一助となったとのことで、嬉しく思う。巻末には、協力者として私の名前も掲載していただいた。 この漫画には、私をモデルにしたとしか思えないイケメン・クマムシ研究者が出てくる。名前は勅使河原大吾。私の名前が「大樹」なので「大吾」とは一文字違いである。外見も名前も似ているのである。 クマムシ研究者の勅使河原大吾 この勅使河原大吾がある日顕微鏡でクマムシを眺めていると、目の前に

    世界初のクマムシ擬人化漫画がついに発売される - むしブロ+
    phallusia
    phallusia 2013/05/26
    うん、あたまおかしい(褒め言葉)
  • アルファブロガーのメレ子さんにメレンゲが腐るほど語ってもらいました - クマムシ博士のむしブロ

    私が発行しているオンラインジャーナル「むしマガ」の特集として、人気ブログ「メレンゲが腐るほど恋したい」を運営するアルファブロガー・メレ山メレ子さんのインタビューを日から掲載する。4時間弱に及ぶインタビューからは、こちらも勉強になるような気付きがたくさん得られた。 メレ子さんとは彼女が座長を務めたニコニコ学会βのむしむし生放送に登壇者として呼んでいただいたことで、縁ができた。ネット上で大きなプレゼンスをもつメレ子さんに対して、最初は「もし高飛車な人だったらどうしよう」とビクビクしていたのだが、そんな心配は杞憂に終わった。実際のメレ子さんは物腰柔らかく、細かい気配りを忘れない才色兼備の方だった。彼女のおかげで、むしむし生放送では余計なことに神経を使わずにすみ、プレゼンに集中することができた。 メレ子さんは平日は会社員としてフルタイムの勤務をこなしながら、むしむし生放送や昨年行われた昆虫大学な

    アルファブロガーのメレ子さんにメレンゲが腐るほど語ってもらいました - クマムシ博士のむしブロ
    phallusia
    phallusia 2013/05/23
    メレ腐ファンとしては読まざるを得なさそうだ。しかしまあ、見出しの付け方うまいなあ。
  • クマムシの育て方 (助手ガール編) - クマムシ博士のむしブロ

    以前、このブログでクマムシの採集方法について書いた。今回は「クマムシを飼ってみたい」というマニアックな読者向けに、クマムシの飼育方法を伝授したい。 1000種類以上が知られているクマムシの中で、飼育できる種類はほんのわずかである。クマムシの生態を調査する研究者が少ないため、ほとんどの種類でその性が判明していないからだ。ここでは、私が札幌市の橋の上に生えるコケの中から採集し、飼育系を確立したヨコヅナクマムシの飼育方法について紹介しよう。 ヨコヅナクマムシ (撮影: 堀川大樹) ヨコヅナクマムシの飼育にあたって用意する道具は、以下の通り。 1. ペトリディッシュ 2. ミネラルウォーター(ボルビック) 3. 寒天 4. パスツールピペット 5. 実体顕微鏡 6. クロレラ(生クロレラV12) 7. ビーカー まず、ヨコヅナクマムシの家となる寒天培地を作る。今回もクマムシ助手にデモンストレーシ

    クマムシの育て方 (助手ガール編) - クマムシ博士のむしブロ
    phallusia
    phallusia 2013/05/19
    飼ってみたいけどやっぱり餌がネックだなー。粉末化できる飼料が使えるようになれば、乾眠クマムシと合わせてクマムシ飼育セットとか売れそうだけど(私が欲しい)
  • ニート転身で豊かな人生を - クマムシ博士のむしブロ

    現在、私は研究活動を生業としているが、これ以上に自分に充実感を与えてくれるアクティビティはないと思っている。何か発見をすれば、それがどんなに小さなものであっても人類の歴史で誰も見たことのない現象であれば、プライスレスの知的興奮を味わうことができるからだ。これは研究者に与えられた特権だろう。 とはいえ、実験が上手くいかない日が続いたり、論文投稿の際に審査員から理不尽な文句をつけられたり、研究室内や研究分野内の人間関係がこじれたり、睡眠時間を削ってクマムシの世話をしたりすれば、ストレスも否応なく溜まっていく。研究が好きとはいえ、他の多くの仕事と同じように、楽しいことばかりではない。 それは、顕微鏡を覗きすぎたある日の終わりのことだった。帰宅してMacBook Proを起動し、twitterをチェックしていた。モニターのバックライトが眼精疲労を抱えた私の目を刺激して辛かったが、タイムラインには知

    phallusia
    phallusia 2013/03/05
    超引きこもりニート志向の私がせこせこ実験を続けてるのは、ひとえに「誰も知らない/見たことがない物」の魔力なわけです…恐ろしや。
  • ダイヤモンドで精子は元気になる - クマムシ博士のむしブロ

    精子の荒ぶる運動性無くして、人類や動物の繁栄はありえない。そんな精子を元気にする方法が、最新の研究成果により提唱された。 Sperm Performance Better on Diamond than on Polystyrene: MSR Proceedings 精子を体外で活き活きと保つことは、とりわけ体外受精を実行する上で大事なことである。 だが、ここで問題がある。精子は体の中では活発に動き回るが、体外では元気をなくしてしまい、あまり長くは生きられないのだ。ペトリディッシュの中で受精させようとしても、あまり上手くいかない。精子のパフォーマンスが落ちるのは、研究者にとっては困りものだ。研究者が男性の場合、萎えていく精子を見ていたら何故か自信も無くなってしまうだろう。 では、どうするか。まず研究者らは、精子のパフォーマンス低下は、ポリスチレン製ペトリディッシュの表面が湿ることで生じる粘

    ダイヤモンドで精子は元気になる - クマムシ博士のむしブロ
    phallusia
    phallusia 2013/02/14
    某無脊椎動物の発生をやってますが、稀によく「今日の精子はクソだ、全然使えねえ」とか言ってしまって、なんかもう本当に申し訳ありません。(ダイヤモンドがそんな悲劇を救うと聞いて)
  • 超高校級とよばれたイケメンサイエンティストの野望 - クマムシ博士のむしブロ

    世の中には天才児とよばれる子どもが稀に存在する。ゲノム解析ツールG-languageの開発者、慶應大学特任講師の荒川和晴氏も、少年時代にきっとそうよばれていたに違いない。 4台のスクリーンで解析作業をする荒川氏 (慶應大学湘南藤沢キャンパスにて) 研究室はコテージのような造りになっている 「なぜ世界中の人々は神や宗教を作りだしたのか?その思考の源となる脳のメカニズムはどのようになっているのか?」 こんなナイーブな疑問を持ったことが、生命科学の道に進んだきっかけだ。高校時代に北米の数学コンテストで3位をとり、大学入学時には教授から超高校級とよばれ、大学院修士課程入学後に3年半で博士号を取得した荒川氏。 そんな人並み外れた経歴をもつ彼が今、クマムシにはまっている。彼には、生命現象を数学的に定義づけたいという野望がある。そして、クマムシは、この野望を成し遂げるための最適な研究対象なのである。 ク

    超高校級とよばれたイケメンサイエンティストの野望 - クマムシ博士のむしブロ
    phallusia
    phallusia 2012/11/30
    研究室がかっこよすぎる…ぐぎぎぎ
  • フランス人の生産性の高め方 - クマムシ博士のむしブロ

    フランスに住んでいると、人々の時間感覚の違いに辟易することがよくある。駅の故障した自動改札は修理をせずに何ヶ月も放置したままだったり、ビザの手続きも無駄に時間がかかる。 ところが先日、これと相反する行動を目の当たりにした。 今月、私が所属する研究室は別の大学に引越すのため、11月9日には業者が研究室から実験机を持ち出すことになっている。よって、この日までに実験机の上の試薬や実験道具はきれいに片付けておく必要がある。このアナウンスが流れたのは10月末だ。 私はぎりぎりまで実験作業をしたかったので、前日の11月8日までに徐々に片付ければ良いと思っていた。また、フランス人の時間感覚からして、他の研究室メンバーもぎりぎりまで片付けずに実験を続けるだろうと予想していた。 ところが、である。意外なことに、研究室のメンバー皆、アナウンスが流れたとたんに怒濤のごとく実験机を片付け始めたのだ。これは、普段の

    フランス人の生産性の高め方 - クマムシ博士のむしブロ
    phallusia
    phallusia 2012/11/10
    必要最小限の実験だけしてサクっと論文出すフランス人を知ってるけど、その人は手を動かす前に、すごい長時間熟考してから動く。日本のスタイルとの違いが面白い。(もちろん人による)