中国の浙江大学とドイツのダルムシュタット工科大学の研究チームは、直接触らずタッチ操作を行う攻撃「GhostTouch」という攻撃手法を開発したという。この攻撃手法は、電磁波を用いて他人のスマートフォンを遠隔操作できるというもので、機器を仕掛けたテーブル上にスマートフォンが伏せて置かれると、そのスマートフォンのスクリーンに直接触れずにタッチ/スライド操作が行えるのたという(USENIX、ITmedia)。 現在のスマートフォンのタッチパネルでは静電容量方式が主流だが、電磁波干渉(EMI)や充電器ノイズなどの環境影響を受けやすい。GhostTouchでは、このEMIを利用して、物理的な接触を伴わない制御可能な偽タッチを発生させるとしている。具体的にはカフェやオフィスなどのテーブルなどにEMI発生装置を仕込み、ターゲットとなるスマホが伏せてテーブルに置かれると攻撃が開始されるという。