たまには脈絡のない雑談でも。 最近、よく人間の「野心」と「引き際」ということについて考える。ぼくにはあまり縁がない言葉だが、世の中には野心とか大望とかいうものを抱いて生きているひとがいる。 そういうひとたちは、その大きな望みに突き動かされるようにして活動しているものだ。ある地位を得ればそのさらに上の地位を望み、ある栄誉を受ければまたさらに大きな栄誉を願い――かれは(「かれ」とは限らないが)そうやって生きていくだろう。 しかし、当然、身の丈に合わないサイズの野望を抱けば身を滅ぼすことに繋がりかねない。そこで、自分がどこまでできる人間か、冷静に見極めることが必要になるわけだ。 ただ、そうやって自分を客観視することは、地位が高くなり、栄誉が大きくなり、野心が肥大化するほどにむずかしくなっていくのではないだろうか。 初め、何も持たない頃はほとんどのひとが小さな達成で満足できると思う。しかし、大きな