タグ

ブックマーク / nojiri-h.hatenablog.com (10)

  • 『南極点のピアピア動画』著者解説 - 野尻抱介blog

    南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 野尻抱介,KEI出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/02/23メディア: 文庫購入: 19人 クリック: 626回この商品を含むブログ (120件) を見る 5年ぶりに私のが出た。なぜ5年間も出なかったといえば、5年前、2007年は初音ミク元年であり、またMake日語版が刊行された年であって、両者から大きな刺激をうけ、その実践にいそしんでいたからである。 だがこの5年間、小説を書いていなかったわけではない。表題作『南極点のピアピア動画』は初音ミク元年のうちに書かれた。執筆開始は2007年12月で、「みくみくJASRAC事件」「メルトショック」「鏡音リンレン発売」の頃だ。入稿してゲラ直しが終わったのが2008年の2月中旬で、MikuMikuDanceが発表される直前になる。 そんな時期に書いた作品だから、当時CGM/UGCに

    『南極点のピアピア動画』著者解説 - 野尻抱介blog
  • SFマガジン8月号 初音ミク特集『歌う潜水艦とピアピア動画』について - 野尻抱介blog

    早川書房にはいろいろと不義理をしている。Twitterで担当編集者のS澤さんからフォローされたときはただちにブロックしたものだが、にもかわらず「初音ミク特集をやるので短編を書きませんか」とオファーしていただいた。自称ミク廃SF作家として、これは受けるしかなかった。 S-Fマガジン 2011年 08月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2011/06/25メディア: 雑誌購入: 15人 クリック: 636回この商品を含むブログ (36件) を見る南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 野尻抱介,KEI出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/02/23メディア: 文庫購入: 19人 クリック: 626回この商品を含むブログ (120件) を見る 私がぽつぽつとSFマガジンに書いてきた短編に「ピアピア動画」シリーズがある。『南極点のピアピア動画』前後編と『コン

    SFマガジン8月号 初音ミク特集『歌う潜水艦とピアピア動画』について - 野尻抱介blog
  • 京都で等身大初音ミクに会ってきた - 野尻抱介blog

    3月27日、NT京都(ニコニコ技術部京都勉強会2010)に行ってきた。「勉強会」というのは当初、IT勉強会のスタイルを取ったためだが、オフ会と展示会と発表会と即売会を合わせたようなお祭り、ショーである。 今回の新機軸として、主催者のakira_you氏が打ち出した「招待展示」がある。 これまでは出展者による自発的な意志と持ち出しで展示を成立させていたのだが、すべて当人の負担ではいつか息切れする。だから展示物にカンパする慣行を作り、さらにみんなが見たがるような作品を費用全額負担で招待しようというものだ。 そして招待されたのが、みさいる氏の2年がかりの労作『等身大初音ミク』である。 なにしろ等身大で、しかも脆弱な構造なので輸送が難しい。分解して宅配便で送るのでは展示時の動作が保証できないということで、千葉から京都までマイカーに座らせて運ぶことになった。 輸送にはNKHニコ生放送局が全面協力し、

  • 魂の操縦桿と精神の風 - 野尻抱介blog

    ニコニコ技術部有志主催で作ってみた祭が開催されている。この2月一杯、テーマに沿った動画作品を投稿して盛り上がろうという企画だ。今回のテーマは「空を飛ぶ」である。 3月6日に開催される空フェス!と連動しているので、私は「作ってみた祭」の企画にも参加していた。 それまで私は、単純に「空を飛ぶもの」の動画を集めるのだと思っていた。だが、何をもって「空を飛んだ」とするかを判定するのはなかなか難しい。狭い意味では揚力、重力、推力、抗力の四つが平衡した定常飛行がその定義になるだろう。ライト兄弟のフライヤーは飛行、サントス・デュモンの飛行機はジャンプ、と見なされるゆえんである。 だが、この定義だとロケットの弾道飛行は飛行ではなくなる。揚力が(あるにはあるが)質的な役割を果たしていないからだ。 細かいことを言い出すときりがないので、「作者が飛んだと思ったらOK」ということになった。「作ってみた祭」の目的

    魂の操縦桿と精神の風 - 野尻抱介blog
  • ニコニコ大会議名古屋と金星ミク・プロジェクト - 野尻抱介blog

    ドワンゴの齋藤Pから名古屋のニコニコ大会議に出演しませんか、という話が来たのは昨年の9月下旬のこと。二つ返事で承諾したものの、何をするかはずっと放置状態だった。 10月になって齋藤Pから「わんかっぷP(わP)も出演するのでコラボしては」という提案があった。11月になって大須の第一アメ横でわPと待ち合わせ、コラボの相談をした。相談はすぐに終わって、後はわPに大須を案内してもらって楽しく飲みいしたのだった。 中華料理『咲咲』にあった、わPのボトル。この店の酢豚は絶品である。 咲咲の上の階にあるガンダムバー『SIEG ZEON』。店内はわPグッズだらけ。 わPとどんな相談をしたかというと、「我々は二人ともライブパフォーマンスに向いていない。かといって動画を作って見せるのでは面白くない。尻Pの作った“空飛ぶパンツ”にわPが絵を描き、それを客に向かって飛ばすことにしよう」となった。 わPは色紙やボ

    ニコニコ大会議名古屋と金星ミク・プロジェクト - 野尻抱介blog
  • 初音ミクを金星に送る意味 - 野尻抱介blog

    初音ミクの絵を金星探査機に貼りませんか?というキャンペーン(以下、金星ミクキャンペーン)が始まっている。(署名直行リンク) これはSOMESATプロジェクトの臨時企画で、仕掛けたのは超電磁Pだ。 探査機や人工衛星に名前やメッセージを搭載することで応援を喚起しようとする試みは以前から行われている、いわば定番の行事だ。集まったメッセージはCD-ROMに焼いたり、金属プレートに縮小印刷して搭載する。 今回の金星探査機「あかつき」は「個人ならメッセージのみ。100人以上の団体なら絵が送れます」という方式だ。超電磁Pはここに着目して、署名を100人集めて初音ミク/はちゅねミクの絵を送ろうと考えた。権利者には事前に許諾を得ている。 100人の場合の原稿はセルを10×10に配置したイメージだ。セルごとに独自の絵を描いてもいいが、意思統一のうえでここに大きな絵を描いてもいい。絵はアルミプレートに特殊な方法

  • コメント欄でブーゼマンのパンツ:空飛ぶパンツのようなもの - 野尻blog

    『そらのおとしもの』という、中2願望が結晶化したようなアニメが始まった。ひどい言いようだが、公式サイトでも「人は誰もみな、中2という翼を持っている」「落ちモノ妄想コメディ」と掲げているのだからしかたがない。 ラノベ業界に片足を置いている(と思う)私は、こういう視聴者に迎合しまくった作品に辟易する。脳を甘やかした青少年がバカになっていくのを憂えてもいる。だが、この動画を観て居ずまいを正した。 CGで精緻に造形されたパンツが羽ばたき、群れをなして空を渡っている。その動きは鳥そのものだ。個体としての鳥だけでなく、編隊を組む様子が実に見事である。おそらくboidプログラムのようなものを使っているのだろう。V字編隊を組む様子は雁のようだが、飛び立って乱舞するさまは鳩や椋鳥のようでもある。そして最後には固定翼モードになり、マッハ3で巡航するSR-71を追い抜いてゆく。この速度域では羽ばたき飛行などあり

    コメント欄でブーゼマンのパンツ:空飛ぶパンツのようなもの - 野尻blog
    pikayan
    pikayan 2009/10/19
    次はジェットパンt(ry
  • 『白いクスリ』について(2) - 野尻抱介blog

    ひとつ前のエントリ「『白いクスリ』について」はニュースサイトやホットエントリに載り、さらにひろゆき氏のblogで紹介されたことなどがあって、結構なアクセスがあった。詳細ははてなカウンター サービス終了のお知らせ参照のこと。ブロガーの夢「炎上」に至るのを期待したが、そこまではいかないようだ。自分基準では、直情的なコメントが大半をしめていないと「炎上」という気がしない。とはいえ、冷静な意見がそれなりにあることは喜ばしい。 「『白いクスリ』について」を書いたのは主に自分用の整理であり、なぜblogで発表したかといえば、「What if」というSFの手法を使えば見方が変わって面白いし、現行法について知らなくても語れるからだ。実現性や現行法を無視するというのは「ifの世界」である。よって今回のクリプトンの対応そのものを批判したのではない。それについては「現状ではやむなし」ぐらいに考えている。 ネット

    『白いクスリ』について(2) - 野尻抱介blog
  • 『白いクスリ』について - 野尻抱介blog

    http://news.goo.ne.jp/article/php/life/php-20090919-02.html この記事を見て思い出したので、『白いクスリ』について整理しつつ考えてみたい。 私の考えは、削除に反対である。「『白いクスリ』は容認して、利用規約を改訂し、関係者すべてが意識を改めるべし」が結論になる。 私は法律の専門知識がないので、述べるのは理想論だけだ。その実現性や現行法との兼ね合いは考慮していない。 (1) 初音ミクの歌唱を個人の誹謗中傷に使って良いか。 良くない。だがクリプトンやヤマハはその使途について口出しできない。責任はすべて作者に帰すべきである。 (2) 『白いクスリ』は個人の誹謗中傷か。 字義どおりにとれば誹謗中傷にあたる。だが件はそれ自体で独立した事件ではない。背景に麻薬事件があり、裏切られたファンの憂さ晴らしともとれる。「のりピーにはがっかりだよな。み

    『白いクスリ』について - 野尻抱介blog
  • ミクFES'09のこと - 野尻抱介blog

    初音ミクの2歳の誕生日にsupercell、ika&MOSAIC.WAV、チームMOERらが集結! ミクFes09(夏)ライブリポート (1/2) - ITmedia Gamez 各地で報じられている通り、ミクFESは大成功だったらしい。私は1000円払ってニコ生で見ていたが、会場の熱気はよく伝わっていたし、自分も参加した気分でいられた。 ミク廃としては、この盛り上がりは我がことのように嬉しい。よくやったミク、みんな最高だぜという気持ちである。 坂龍一氏に訊く、これからの音楽のかたちと価値とは - PHILE WEBで教授が述べているとおり、いずれCD販売は廃れ、ライブが重視される時代になるだろう。そんなときミクFESが成功した意義は大きい。これからの音楽はプロシューマーのものとなり、ネットで周知され、ライブで収益を得ていくのだろう。億万長者が出にくくなるかわり、多様性はぐんと上がりそう

    ミクFES'09のこと - 野尻抱介blog
  • 1