100分de名著誰もが一度は読みたいと思いながら、なかなか手に取ることができない古今東西の「名著」を、25分×4回=100分で読み解く番組です ウェイリー版“源氏物語” (1)翻訳という魔法初回放送日:2024年9月2日 今からおよそ千年前に紫式部によって書かれた「源氏物語」。その900年後、イギリス人のアーサー・ウェイリーが英語に翻訳した。その優れた訳は大きな反響を巻き起こす。 ウェイリーによる「源氏物語」英訳では、「帝」はエンペラーに、「宮廷」はパレスに、「物の怪」はエイリアンに…と巧みに翻訳された。物語はまるで異国のおとぎ話のように生まれ変わり、世界に「源氏物語」が知れわたる大きなきっかけとなる。そこにはウェイリーによるどんな技術や技が駆使されていたのか? 第一回は、翻訳という魔法によって、いかにして「源氏物語」が世界的な評価を受けるようになったかを探っていく。