安全保障関連法案に反対する海外の人たちの声を集めたい-。慶応大二年の菱田修寛(ひしだのぶひろ)さん(22)=神奈川県鎌倉市=が八カ国語の呼び掛け文を作り、八月下旬からインターネット上で法案反対の署名活動をしている。 日本語のほか中国語、韓国語、タイ語、英語、フランス語、スペイン語、ロシア語。呼び掛け文は「この法案が自分たちの暮らしや命に直結する問題だと、肌で感じている海外の人々もたくさんいます。そんな声も結集させます」としている。 菱田さんは昨年七月の集団的自衛権行使容認の閣議決定に疑問を持ち、法案反対の若者グループ「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」の集会に今春参加。自分でも何かしたいと思っていたら、知り合いのタイ人留学生に「法案が成立して日本と中国の武力衝突が起きたら、タイも巻き込まれる。国に帰れなくなるかもしれない」と言われた。