“飽きられない女”とは何かと考えてみたところ、あるモテモテのミュージシャン男性が語っていた言葉を思いだした。 「本命の彼女は、一途にオレのことを思ってくれそうな、明るさや安定感とふところの深さを備えた“港みたいな女”がいい。でも一方では、もし、オレが油断したら、するりとどこかへ居なくなってしまいそうな危うくて自由な色気を持っていて欲しい」。 港は動かないから港なんじゃないの? というツッコミはさておき、多くの男の子から似たような類の話をたくさん聞く。男は安定と惰性を好むくせに、刺激やトキメキが感じられないと、「彼女のことが好きなのかいまいちわからないんだよなぁ」なんて身勝手なことをほざく生き物なのだと思う。 安心はしたいけれど、マンネリは嫌う。そんな男にとって“飽きない女”とは、件のミュージシャンも語っていた通り、油断するとするりとどこかへ行ってしまいそうな女、つまり、言いかえれば、男にと