2012年度から神奈川県内の全県立高校で日本史を必修化するのに伴い、県教育委員会が作成した新科目「近現代と神奈川」の教材で、冷戦後の項目に記述されている人物や事項のうち、巻末索引に掲載されているのは松沢知事だけであることが1日、わかった。 県高校教職員組合は「教育と政治との関係性を考えれば誤解を招きかねない」と批判している。 問題となっているのは、独自教材「近現代と神奈川」の第5章「冷戦から21世紀へ」の冷戦後の部分。菅首相や、田中角栄、小泉純一郎ら歴代首相、湾岸戦争、国際平和協力法などが太字で記されているが、索引にはない。 県教委は「意図して知事だけを掲載したわけではない。なぜこうなったのかわからない。対応は、これから検討する」としている。