誕生日を祝うのを、そろそろ止めてみてはどうだろうか。こう考えている人は、わりあいにたくさんいるのではないかとおもっている。どうしても誕生日を祝いたいのであれば、恋人や家族などのごく近しい間柄でのみおこなう。それより外側には、バースデーを持ちださない。わたしは「おたんじょう会」を粉砕するべく立ち上がった。誕生日を祝うというしきたりの見直しをつよく提案したいのである。 まずもって、誕生日を祝うという行為にはどういう意味あいがあるのか。世間的にはめでたいこととされているが、ここがよくわからない。誰にだって誕生日くらいある。生まれたからには、365日いずれかの日に誕生しているわけだ。「Aさんが六月五日に生まれた」。ここに、どういった特別な意味あいを見いだせばいいのか。三月生まれもいれば十二月生まれだっている。みんな生まれているのだ。あえてそこを掘り下げなくてもいいのではないか。どうにかむりに話題を