中国広東省深?市で8月に開幕するユニバーシアード夏季大会に備え、同市の警察当局が、治安を乱す恐れのある「危険分子」として約8万人の住民を市外に追放したことが明らかになり、論議を呼んでいる。インターネットでは「ほかの地域でも実施してほしい」と評価する意見がある一方、「甚だしい人権侵害だ」との批判が多く寄せられている。 地元紙「深?商報」によると、深?市の警察当局は今年に入り、100日をかけて市内の流動人口の管理を強化。ほかの地域から流入した住民のうち、約8万人を「危険分子」として追放した。 「危険分子」の定義について、同市の申少保公安局副局長は中国メディアの取材に対し、「犯罪歴のある者、麻薬常習者、正当な職業に就かず合法的な収入がない者、昼間に寝て夜間に外出するなど生活が不規則な不審者」などの具体例を挙げた。申副局長は触れなかったが、追放された住民たちの中には、人権・民主活動家やチベット仏教