人気漫画の海賊版を無断で掲載していた国内最大規模のサイト「漫画村」の元運営者とされる男が2019年9月、警察に逮捕された。5万点以上の漫画や雑誌が違法アップロードされ、1カ月の訪問者がのべ1億人を超えていたとされる。 出版社や作家に多大な損害を与え、国がサイトの強制遮断措置まで検討するきっかけを作ったのが漫画村だった。サイトは2016年1月から2年ほど運営されていた。たとえ国家権力が乗り込んでも契約者の情報を決して明らかにしない、ウクライナにある特殊なサーバーから発信されていた。運営者の特定は困難とされ、出版社が手をこまねいていた。