汚染牛肉の流通問題で、放射性セシウムで汚染された稲わらを業者から購入し、餌として肉用牛に与えていたケースが相次いでいる。福島県は稲わら販売業者の実態調査に乗り出す方針だが、他県の業者から購入したり、農家同士で融通したりすることもあり、流通先の把握は難航しそうだ。 福島県内で汚染された疑いのある肉用牛を出荷していた農家は、判明分だけで14戸。このうち4戸が業者から稲わらを購入していた。18日に判明した新潟県の2戸(うち1戸は出荷せず)も、宮城県の業者から稲わらを購入していた。 農林水産省などによると、畜産農家は通常、自分の田んぼの稲わらを餌に使用するが、飼育規模が大きい場合などは大量に必要となるため、稲わらを販売する専門の業者から購入する。 福島県によると、稲わらの販売業者はある程度は把握できているが、農家同士で売買したり、肥料の牛ふんと稲わらを直接交換したりするケースも少なくない。福島県の