東海道新幹線のぞみで乗客の男が油のような液体をかぶり火をつけた事件で、車内の非常ブザーが押されてから緊急停止するまで、列車がおよそ10分間走り続けていたことが分かり、国土交通省が当時の状況を調べています。 すべての車両のデッキには防犯カメラが設置され、車掌が映像をチェックできる仕組みになっていますが、常時監視しているわけではなく、今回、車掌は、非常ブザーが押された2号車に直接向かい、火災の発生を確認しました。 運転士は、午前11時40分ごろ、手動で列車を緊急停止させました。 非常ブザーが押されてからおよそ10分後で、その間、列車は走り続けていました。 その間の運転士と車掌のやり取りは明らかになっていませんが、新幹線の車両は窓が開かず、さらに走行中は乗り降りするドアも開けることができないため、走行を続けている間に車内に煙が充満した可能性があります。 また、鉄道には寝台列車を除いて火災報知器の