キーウ(キエフ)の地図を前に思い出を語る上野達彦・三重大名誉教授=津市で2022年5月18日午後4時43分、太田敦子撮影 ロシアによるウクライナ侵攻は長期化し、多くの市民の命と生活を奪っている。ソビエト連邦(ソ連)の刑法を長年研究してきた三重大元副学長で名誉教授の上野達彦さん(74)は、ソ連崩壊前夜の激動するロシアに新しい民主主義の芽吹きを感じていたという。ならば今の指導者の狂気に何を思うのか問うと、「許せない。しかし、ロシアはけしからん一辺倒で事は済まない」と複雑な思いを吐露した。【太田敦子】 「プーチン氏を追い詰めたのは…」 「寄稿できないか」。上野さんから電話があったのは4月だった。友人の恩師という縁で知り合ってから30年になるが、ここ10年近くは会っていなかった。かつて研究のためロシアとウクライナを訪れ、双方の研究者とも交流があったという上野さん。あのとき見た町並みが破壊されていく
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