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ブックマーク / lets-skeptic.hateblo.jp (14)

  • トンデモさんは自分に当てはまる言葉で他人を批判する - 僕と懐疑の関係

    スキーマ 認知心理学では、物事を理解するために利用される知識の枠組みのことをスキーマ(schema)と呼ぶ。人は様々な経験の中で様々なスキーマを形成する。そして、話題によってさまざまなスキーマを切り替えてもいる。特に難しい話ではなく、誰もが無意識にやっていることだ。そして、何かを理解するためには必ず必要なことですらある。 なぜならば、理解に必要な情報が十分そろっている物事など、まずないからである。親しい家族との日常会話でも、僕らは家族の持つ前提知識やこれまでの言動を元に意味を推測する(つまり、スキーマを利用する)。そういったものが全くない他人の場合、真意を理解するのは難しい。 新しい分野のを読むときにスキーマの存在を感じる人もいるかもしれない。その分野の1冊目に読むはゆっくりとした速度でしか読めないが、5冊や10冊ぐらい読むと、非常に早く読むことができる。これはその分野についてのスキー

    トンデモさんは自分に当てはまる言葉で他人を批判する - 僕と懐疑の関係
    pollyanna
    pollyanna 2012/10/31
  • 感染パーティーは対岸の火事ではない - 僕と懐疑の関係

    ちょっと忙しいので、あまりちゃんと書けないのだが、簡単にエントリを上げておくことにする。 『ページが見つかりません - MSN産経ニュース』という記事がMSN産経ニュースで取り上げられた。 新型インフルエンザの感染が拡大している米国で、わざと感染して免疫をつけようという「感染パーティー」が話題になり、米保健当局が20日までに「人と周りの子供らを危険にさらす」と警告する事態になった。 で、これについたブックマークを見ると、「米国は酷い」という趣旨のコメントがいくつか見られる。ところが、これは何も米国に限った話ではなく、日でも行われていることである。 今回紹介するのは、事前企画されたパーティではないものの、全く同じ考え方であることがわかると思う。 昨日のホメオパシー勉強会を迎えました ちょうど水疱瘡の話をしているときにCさん登場!! きれいに水疱瘡にかかった子供も一緒にね! (私には水疱瘡

    感染パーティーは対岸の火事ではない - 僕と懐疑の関係
    pollyanna
    pollyanna 2009/05/12
    まだ良いワクチンが普及していなかったころならわかるけど、今敢えてこれをやるってところがどうにもこうにも引っかかる。
  • あるニセ科学批判者の悩み - 僕と懐疑の関係

    個人的経験からニセ科学批判は役立ってると思う 「ニセ科学批判なんてそもそも効果があるの?」なんて話がニセ科学批判批判の話で出てきた*1。 私はニセ科学批判に一定の効果があると考えているし、同意してくれる元ニセ科学信奉者の方だっているんじゃないかと思う。現時点では、ニセ科学の侵の速度を遅くしている程度かもしれないけど、やらないよりはましだと考えている。 私は、ニセ科学等に疑問を抱きはじめた信奉者から個人的な相談メールを受け取るときがある。私の書いたことがきっかけで「今まで信じていたことに疑問を持つようになったが、色々と分からない点があるので教えてほしい。」とメールを送ってくるらしい*2。 こういったことがあると、信奉者の考えていることや疑問に思うことが伝わってきたりと、私にとってもメリットがある場合が多い。そういったわけで、できる限り返信するように心がけている*3。 一部の批判者が信奉者を

    あるニセ科学批判者の悩み - 僕と懐疑の関係
    pollyanna
    pollyanna 2009/03/03
    正真正銘の人妻がブックマークしているというのに。きー。/というのはおいといて、内容にはいろいろと同感。
  • ホメオパシーは「効果が確かめられていない」方法ですらない - Skepticism is beautiful(UPJOHN 2009/01/29 23:22)

    ホメオパシーの宣伝で典型的なものは「科学的根拠は不明だが、確かに効くのだ」といったような話です。それに対して「効果があることは確かめられていない」という批判がつくことも良くあります。もちろん、この批判は間違っていませんが、「効果がないことは確かめられている」という方がより適切ではないでしょうか。 確かめられているかいないか よくあるニセ科学的健康法や代替医療では、効果がまともに調べられていないものや、怪しい体験談を根拠に「効くのだ」という主張が行われる場合が多いようです。この場合には、「効果があることは確かめられていない」というのは正確な表現です。まともに調べられていないのですから、効果があるかないかは不明ですよね*1。 ホメオパシーの場合は、このような健康法や代替医療とは事情が違います。ホメオパシーについては何度も科学的な研究が行われており、その結果として「効果はみられなかった」という結

    ホメオパシーは「効果が確かめられていない」方法ですらない - Skepticism is beautiful(UPJOHN 2009/01/29 23:22)
  • 余は「報道STATION」君の非を諭す - 僕と懐疑の関係

    テレビ朝日系「報道STATION」で「見放された患者と共に闘う"がん難民コーディネーター"」でホメオパシーが肯定的に扱われたという話が話題になった。一般人向けとして「ホメオパシーFAQ - Skepticism is beautiful」を書いた者としては、何かエントリをあげようと思いつつも完全に乗り遅れた。 早速、参考文献としてとても役立つ「ホメオパシー - Skeptic's Wiki」の方も更新されているので、詳しい話はそちらも参照のこと。 サトルエネルギー学会 番組に出ていた帯津良一氏は、サトルエネルギー学会の会長。学会の挨拶を読むとわかるように*1、この学会は「根拠はないけど効くんだよ(あるんだよ)」というものを扱う学会です。簡単に言えば、スピリチュアルとかニューサイエンスとか、ニューエイジムーブメントとか、そういうのを扱っているところです。 学会誌には、サイエンス・エンターテイ

    余は「報道STATION」君の非を諭す - 僕と懐疑の関係
  • ニセ科学批判批判を批判しているニセ科学批判者の批判の仕方を批判してみるよ - 僕と懐疑の関係

    注意書き まずはじめに、これはニセ科学批判者向けなので、それ以外の人は読まないでお帰りください。どうぞよろしくお願いします。ニセ科学批判者以外には変な誤解を生みそうですから。 次に、なるべくエクスキューズ。今回、話の種として使うために特定の話を取り上げますが、今回の例が典型的なものであるというわけではなく、単に最近話題になったので取り上げたというだけです。さらに、「ニセ科学批判者のやりかたは間違っている」とか「ニセ科学批判者のやりかたは逆効果だ」とか主張するつもりは全くありません。特にモラルから逸脱していることもないかと思いますし、逆効果かどうかなんて私には判断できません。というわけで、タイトルの「批判」という表現は煽りです。 取り上げるのは「詭弁者: Interdisciplinary」でのTAKESANさんのやり方です。 その議論は誰を対象にしているか エントリ自体よりもコメント欄を見

    ニセ科学批判批判を批判しているニセ科学批判者の批判の仕方を批判してみるよ - 僕と懐疑の関係
  • とある夫婦の軋轢と誤帰属の働き - 僕と懐疑の関係

    「とある夫婦の離婚序章」という増田を読んだ。 元増田が共働きということで、共働きの話が多いので、あえて専業主婦と二人の子供(3歳前&新生児)を持つ父親としての意見も書いてみよう。 まず、たとえ専業主婦であっても、二人の子供を放置せずに相手をしながら生活をするのは、やったことのない者の想像を絶する大変さであるということは確認しておきたい。少なくとも私の想像力では、ストレスを溜めずにこんなことをこなすことができる人間は「特殊」な人間だとしか言いようがない。 例えば、下の子供ができたことで、愛情を独り占めできなくなった上の子がストレスを溜めて攻撃的になっている。下の子はまだ首もすわらず縦抱きもできない状態。さて、この状態でどうやってトイレに行こうか。家事をしようか。下の子の授乳をするときはどうする。 相当ブラックな会社でない限り、会社に行っていた方が楽だろう。私はそう思う。兼業主婦の方が大変*1

    とある夫婦の軋轢と誤帰属の働き - 僕と懐疑の関係
    pollyanna
    pollyanna 2009/01/16
    改めて、なんていい旦那様! アルファ主婦は勘弁してくださいまし(汗)/「人は不満の感情を吐き出すとき、そこに合理的な理由がないと後ろめたく感じてしまう」なるほど!それがすれ違いの原因の一つなのかー。
  • 誤用される「プラセボ効果」 - 僕と懐疑の関係

    プラセボ効果またはプラシーボ効果とは、有効成分を含まない薬(偽薬・プラセボ)を摂ったことによって生じたと考えられる効果のことです*1。比較的狭い定義をするとすれば比較対照実験において統制群プラセボ群に認められた効果といったところでしょうか。 典型的誤用例1:効果がないのに効果があると思い込む 自動車の燃費改善グッズとか、パワー向上グッズの話題でよく出ます。「○○でパワーが上がるなんてありえん。プラセボ効果だろ!」みたいな感じで使われます *2。思い込みとでも呼ぶのが適切でしょう。 プラセボ効果は効果がないものを効果があると思い込むことではありません。効果はあります。効果がないはずのものを使ったのに効果があるという話です。 典型的誤用例2:自己暗示効果の言い換え プラセボ効果が「これを飲めば症状が良くなる」と、効果を信じる自己暗示によって起こる症状改善であるということはよく言われる話ですが、

    誤用される「プラセボ効果」 - 僕と懐疑の関係
    pollyanna
    pollyanna 2008/12/20
    おお! これは良エントリ。
  • 責任を果たさなければならないのは全国民だ - 僕と懐疑の関係

    「404 Blog Not Found:「科学者よ、責任を果たせ」 - 書評 - 大槻教授の最終抗議」というエントリを読んだ。 『大槻教授の最終抗議』は読んでいないが、大槻義彦氏の思想自体はオカルトマニア大槻ケンヂ氏との共著『超常事件簿―オカルトファイル』でも出ていた。それは、懐疑論者としても共感するところの多いものだった*1。 しかし、問題意識・熱意・思想だけではダメなのだ。私たちは「妥当な知識」と「妥当な理解」をベースとして、問題に対処しなければならない。 大槻教授はオカルトバスターのような扱いを受けているにもかかわらず、「アポロ月面着陸捏造説」に組するという、酷い愚行を犯している*2。さらには、ミステリーサークルやUFOについても、信奉者と大差ない酷いレベルの自説を提唱している。ちょっと前には「ムペンバ効果」への言及があまりに非科学的だと批判されたばかりだ。 「妥当な知識」と「妥当な

    責任を果たさなければならないのは全国民だ - 僕と懐疑の関係
    pollyanna
    pollyanna 2008/12/05
    最後の2行に、一字一句同意します。
  • 科学者だからといって適切に科学的思考を扱えるわけではない*1 - 僕と懐疑の関係

    たぶん、科学者は科学者というぐらいなんだから、科学的思考を扱う能力は必須だろうと考える人が多いと思う。でも、現実はそうでもない*1。 研究にはある程度の決まりきった手順がある*2。それに従うと、科学的思考なんてのをあまり意識しないでまともな結果を出せたりする。 特に物理とか化学なんかは典型的で、自らの仮説をわりと直接的な実験で確認することができる。これが、うまい具合に強力な批判機能を発揮するため*3、科学者個人が科学的思考、又は批判的思考をしていなくても、きちんと科学的な検討を経た結果にたどり着いたりもする。 いや、もっと強く言ってもいいかもしれない。科学者でポパーやクーンなんかを読んで、真面目に「科学とは何か?何が科学的だといえるのか?」なんてことを考えて、科学そのものへの理解を深めようとしているのは物好きだけじゃないだろうか。科学者として仕事をする上で必要なわけでもないし。たぶん、ここ

    科学者だからといって適切に科学的思考を扱えるわけではない*1 - 僕と懐疑の関係
    pollyanna
    pollyanna 2008/12/01
    「いっそのこと、自己修正機能を持つこと自体を誇りとして、自尊心の置き所にすればいいんじゃないだろうか」・・・まったくもって賛成する。
  • ニセ科学批判の背景にある思想 - 僕と懐疑の関係

    ニセ科学批判は、その名前から「科学」の活動だと思われているフシがある。私は、「ニセ科学」を「ニセ」「科学」ではなく専門用語だと主張していたのだが、これは別に「ニセ」「科学」でも良いとして、ニセ科学批判を「ニセ科学」「批判」ではなく、「ニセ科学批判」という専門用語だという解釈にした方が疑問が少ない気がしてきた。 ニセ科学批判は主張の真偽が主題ではない ニセ科学批判をするにあたって、科学的知識は豊富な方が好ましいが必須ではない。なぜならば、真っ黒なデタラメを見分けるのに豊富な科学的知識は必要とされないからだ。デタラメだと決められないものがあるのなら、扱わなきゃいいだけの話だ。もちろん、科学哲学の話なんかできなくても構わない。 ニセ科学批判の主題は、あくまで「嘘をばら撒くな」という話である。特に科学を装う主張に注目した批判活動であるため「ニセ科学批判」という言葉が採用されている。つまりは、「そん

    ニセ科学批判の背景にある思想 - 僕と懐疑の関係
    pollyanna
    pollyanna 2008/11/27
    わかりやすいまとめ。
  • 相手の態度はコントロール不可能ではない - 僕と懐疑の関係

    批判されて、なるほどわかりました、となる人は少ない - カナかな団首領の自転車置き場と、ぽりあんてなというエントリを読んだ。どちらも、批判や議論、説得のコミュニケーションに関する話です。ニセ科学批判の話が前提にある模様。 批判というコミュニケーションは失敗し続けてきた 「批判されて、なるほどわかりました、となる人は少ない」では、批判したからといって相手がそれを受け入れることはそんなに期待できない。でも、ギャラリーへの影響を考えると無意味ではない。といったような、もっともなことが書かれています。 この話がもっともな話であるということは、批判というコミュニケーションが相手の意見を変えるという視点で見た場合は失敗し続けてきたということを意味しています。 新たな対処が必要なのではないか 「明るい懐疑とコミュニケーション」では、説得のやり方次第で、相手に与える影響が違うということに焦点を当てています

    相手の態度はコントロール不可能ではない - 僕と懐疑の関係
    pollyanna
    pollyanna 2008/06/23
    批判とコミュニケーション関連まとめ。まったくもっておっしゃるとおり。
  • あなたが懐疑主義だと思っているものは懐疑主義ではない - 僕と懐疑の関係

    「知識は正しい方がよい」という話をもうちょっと掘り下げようと思ったら、なぜか懐疑論になってしまったので、先にこっちを投下します。 懐疑主義とは疑うことではない まかり間違って私の文章を読んでいるような人から見ると、世間には「あまりに簡単に信じすぎだ」と思うことが多いかと思います。そういった問題意識があるからこそ、「疑え」という強い主張が出てきます。 そんなわけで、「疑え」というキャッチフレーズは良く使われます。懐疑主義の猛者というより「ニセ科学批判者」という肩書きで有名になってしまった菊池誠さん*1のASCIIの記事も「ASCII.jp:信じるな疑え! 「ニセ科学」批判の菊池教授に聞く (1/3)」でしたし、香山リカさんとの対談も『信じぬ者は救われる』です。 結果として「疑う事が重要だ」「懐疑主義者は、常識も、そうでないものも疑ってかかる」という印象が強くなり、「疑え」は懐疑という考え方

    あなたが懐疑主義だと思っているものは懐疑主義ではない - 僕と懐疑の関係
    pollyanna
    pollyanna 2008/06/20
    「まず疑う」前に「まず見る」ことが大事だと思う。
  • 信奉者の説得について - 僕と懐疑の関係

    信奉者の説得について、色々な意見が出ています。なかなか高尚な意見が多いなというのが正直なところです。 poohさんエラー:So-netブログのコメント欄に端を発し、TAKESANさんのところ(説得という事: Interdisciplinary)や、id:dlitさんのところ(「ビリーバーは説得できない」について - 思索の海)でもエントリがあがっている。 相手に直接伝えることの問題 正直な話、問題はもっと下世話なところにあると思います。私が考える「信奉者は説得できない」という発言の問題は、批判者がそれを明言すること自体にあります。「あなたはバカなので説得できるわけありませんよね。*1」と言われた時に、誰がその人の話をひとまず聞いてみようと思うでしょうか?*2 いや、もちろん聞く人もいるでしょう。しかし、その人は高い確率で「批判の反論」又は「自身の正当化」という強い動機付けができています。そ

    信奉者の説得について - 僕と懐疑の関係
    pollyanna
    pollyanna 2008/06/19
    「信奉者をはなから相手にしない言い訳や、信奉者に対する配慮のない言動の根拠として使うのは、明らかな「誤用」」
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