大宮:三菱重工は事業計画で年間売上高5兆円という目標を掲げました。とりわけ重要なのは海外です。 歴史を振り返ると三菱重工は国内で庇護されてきました。例えば、発電システムでは、顧客である電力会社と一緒に物事を解決して、少しくらい(問題が)あっても一緒に育てていこうとしてきた。 NTTや旧国鉄もそうかもしれませんが、1980年代までは日本の経済成長と共に三菱重工も伸びてきました。しかし市場は飽和して、1990年代の半ばくらいから経営環境が非常に厳しくなりました。 そこで海外に出ようと考えたのですが、なかなかうまくいかず、いったん出て帰ってきました。この結果、1990年代末には赤字にも転落しました。世界で戦える体制を整えるのはそう簡単ではありません。 ライバルは集約されていて強い。電力システムでは米ゼネラル・エレクトリック(GE)と独シーメンスが競合ですが、両社とも本社がある地域で極めて高い競争
![日立との全体統合はたぶんない:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)