東京大学大学院 新領域創成科学研究科の藤本准教授らの研究グループは、ワイヤレスで電力伝送する「ワイヤレスインホイールモータ」搭載車の走行に世界で初めて成功したと発表した。 今回、研究グループは、東洋電機製造と日本精工と共同でワイヤレス電力伝送を用いたインホイールモータを開発。磁界共振結合方式を用いて、10cm離れたコイルとコイル間の電力伝送に成功したほか、ワイヤレス通信を用いることで車体と車輪間の完全なワイヤレス化を実現した。 従来のインホイールモータは車体側から有線で電力を供給。振動による屈曲や寒冷地における凍結、飛散物の衝突などの影響による断線の恐れがあった。研究グループでは、磁界共振結合方式を用いたワイヤレス電力伝送技術およびSiCを用いた電力変換技術により、配線のワイヤレス化を実現。断線の恐れをなくし、安全性および信頼性を大きく向上させた。 インホイールモータはサスペンションの動き
Yahooのトップページに“「東大合格なら100万円」市長が批判に反論”という記事が載っていて知ったのだが、鹿児島県伊佐市が、市内の県立高校から難関大学に合格した者に100万円を支給する奨励金制度を発表し、それが批判され議論になっているという。記事を抜粋すると以下の通り。 「難関大の合格者に100万円の奨励金を支給する」。昨年11月、鹿児島県伊佐市が、市内の県立大口高校に入学者を集めるため奨励金制度を決めた。しかし、これに「お金で釣る教育は間違い」など批判的な声が殺到。制度が作られた経緯は、県教育委員会が定員割れの続く同校に昨秋、「来年度の新入生募集は2学級とする」と通告したことだ。隈元新市長(65)は高校が廃校になると、「人口減に拍車がかかるし、地元経済に打撃を与えます」と言う。制服やスポーツ用品、文房具や書籍、弁当など、高校生が多く利用する店舗が打撃を受け、地域から活気がなくなる。転出
人文科学は、自然科学やテクノロジーがもたらすものに対して、従来の人間観のままで、それが倫理的に良い悪いと言っているだけではダメなんだ。「人間とは何で、どうあるべきか」ということについて、今までとは全く違うタイプの問いに答える義務が、人文科学にはある。 小林康夫先生は声を高めてこう語る。 1986年から東京大学で教鞭をとり、人文科学を学ぶ学生なら知らない者はいないであろう小林康夫先生。今年度で退職する知の巨人に、今の学生が考えるべきことや、これからの人文科学の行くすえについて話を聞いた。第一弾は、人文科学の直面している危機と、人文科学者が生き残りをかけて取り組むべきことについてである。 〈知識の特権性を失った人文科学〉 人文科学を取り巻く環境はこの20年で大きく変わったんです。2つの点で人文科学は根源的な変化にさらされている。一つは、コンピュータとインターネットによって、だれしもアクセスでき
第37回鳥人間コンテスト、お疲れ様でした。今回はTV番組に映らなかったチームの、ある重要な問題提起を取り上げたいと思います。今年の鳥コンへの参加を直前になって辞退された、東京大学F-tecさんの話題です。 今年の鳥コンを辞退したF-tec 出場を辞退することとなりました | 東京大学F-tec TV放映では完全に「無かったこと扱い」にされていましたが、今年の鳥人間コンテスト・人力プロペラ機タイムトライアル部門にはF-tecさんもエントリーされていました。しかし大会直前になって出場辞退を決断。琵琶湖に機体を持ち込むこともしませんでした。そしてその理由は公にされてはいなかったのです。 今年のF-tecに関しては、機体にトラブルを抱え、調整が進んでいないという話は聞こえてきていました。今年は駆動系に大きな変化があったこと*1を始め、操舵系にもトラブルがあったことがテストフライトの報告からは読み取
学生時代にベンチャーを立ち上げた後、三井物産、留学、ボストンコンサルティンググループ(BCG)、ゴールドマン・サックス証券を経て、起業。現在は、スター・マイカ株式会社の代表取締役社長を務める水永政志さんに、これまでの多岐にわたる仕事、そして「最近の東大生」の印象について、話を聞きました。 (TODAI Foundersで講演する水永政志さん) −−−水永さんは、学生時代にベンチャーを立ち上げ、その後、三井物産、留学、ボストンコンサルティンググループ(BCG)、ゴールドマン・サックス証券を経て、起業されました。そのキャリアというのは、思い描いたものだったのですか? 今の大学生が、15年後にどうなっているかを考えてみてください。およそ地平線の彼方、アンドロメダくらいの所の話でしょう。まったく見えない。「こうなりたい、ああなりたい」と言っても、それは全く嘘でしかないよね。あっちの方向に走りたいと
Drone(ドローン)と呼ばれる飛行ロボットの進化はめざましく、商品を配達をしたり、楽器を演奏したりとさまざまなマシンが開発されています。そんな世界的なドローンブームの中、東京大学の若い研究者が、周囲の状況を判断して自律的に飛行できる世界で初めてのオンボードタイプの小型飛行ロボット「Phenox(フェノクス)」の開発に成功し、クラウドファンディングサイトKickstarterでプロジェクトを立ち上げると聞き、いてもたってもいられず東京大学を訪れてPhenoxを見せてもらうことにしました。 Phenox Lab | Fly Your Creativity with Phenox! http://phenoxlab.com/ 東京大学本郷キャンパスに到着。 東京大学工学系研究科航空宇宙工学専攻知能工学研究室の、とある一室がPhenox生誕の地。 日夜、手作業で研究・改良が進められている模様。
知の最先端に立つ東大柏キャンパス(千葉県柏市)の一画から、そのとがり具合とは雰囲気を異にする、お年寄りのやわらかな声が聞こえてきた。スポーツジムにあるようなマシンが並ぶ部屋でトレーニングに励む5人、最高齢は87歳。□ ■ □「すり足動作型歩行能力改善マシン」で運動するのは、23年前に患った脳卒中の後遺症で左半身がマヒする男性(69)だ。「これはいいや。腰を動かすタイミングが分かってきた」。ここ
東京大学の柴田憲治特任講師と平川一彦教授らは、コンピューターの消費電力を現在の1万分の1以下にできる技術を開発した。電子を1個だけ動かせる素子を試作し、室温で実用的な低電圧で操作した。 2020年を目標に演算素子の試作を目指す。 試作したのは電子1個で演算やデータを記憶する単一電子トランジスタと呼ぶ素子。電子が大量に集まった川のような電流で制御していた素子を電子1個だけで制御できれば、消費電力を1万分の1以下に減らせる。演算速度も高まる。現在のコンピューターなら数万年かかる計算を数時間でこなせるようになる。 ※下記リンクより、一部抜粋。続きはソースで http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG02006_U3A101C1TJM000/ 続きを読む
東大初「将棋の授業」で単位 羽生三冠らも特別講義羽生善治三冠 東京大学で今年度冬学期(10〜3月)に、プロ棋士らによる将棋の授業が開かれる。日本将棋連盟が22日、発表した。東大ではこれまで囲碁の授業はあるが、将棋の授業は初めて。羽生善治三冠が特別講義をする予定という。 全学体験ゼミナール「将棋で磨く知性と感性」と題し、東京・駒場の教養学部1、2年生が対象。十数回にわたり、将棋の歴史や対局の礼儀作法、基本的なルール、局面ごとの考え方を学び、実際に対局もする。初心者を中心に定員を40人とし、単位も取得できる。 講師は、電王戦で三浦弘行八段に勝ったコンピューター将棋プログラム「GPS将棋」の開発者でもある金子知適(ともゆき)准教授と、プロの堀口弘治七段、勝又清和六段、矢内理絵子女流四段。 朝日新聞デジタルトップ教育トップ
東京大学は、4年後をめどに学部の入学時期を春から秋に全面的に移行する方針を、事実上断念することになりました。 代わって、海外からの留学生の受け入れや日本の学生の短期留学に対応できるよう、1年を4つの学期に分ける制度を平成27年度までに導入することを決めました。 東京大学は大学教育の国際化を進めるため、4年後をめどにすべての学部の入学時期を春から秋に移行する方針を打ち出し、学内の検討会議で実施方法について議論してきました。 しかし、秋入学への全面的な移行を巡っては、国家試験の時期が変わらないなど東大単独での移行に理解が得られにくいことや、学内からも、入学前に空白期間が生じ、学生の学習する権利を奪うなどの意見が出されていました。 こうしたことを踏まえ、学内の検討会議は今月13日に答申をまとめ、当初示した4年後をめどにした秋入学への全面移行は事実上断念し、平成27年度までに4月から翌年3月までの
東京大が新年度から導入する、新入生向けの特別休学制度に22人が応募したことがわかった。 1年間の休学中に、ボランティアや留学などを通じて、学ぶ意義を見いだしてもらう制度だが、学業は1年遅れてしまう。事前に人気を測りかねていた学内では、安堵(あんど)の声が上がっている。 新制度の名称は「FLY Program」。欧米の大学で、入学資格を得た人が入学を延期して社会体験に取り組む「ギャップイヤー」がモデルだ。東大では約3000人の新入生から、30人を上限に募集し、活動資金の一部として最大50万円を補助する。 型にはまらない若者の挑戦に期待する一方、教員からは、「1年休学して、高校時代の友人たちの“後輩”になるのは耐えられないのでは」「休学中の計画を考える余裕があるのは、高校2年で受験勉強を終えてしまう最優秀の受験生ぐらい」などと、人気を危ぶむ声が出ていた。
東大、推薦入試導入へ=創立以来初、筆記なし―後期日程2次、5年後めど試行 時事通信 3月12日(火)22時0分配信 東京大が後期日程入試の2次試験で筆記テストを廃止し、新たに推薦入試を導入する方針を決めたことが12日、東大関係者の話で分かった。近く正式発表する見通し。1877年の創立以来、推薦入試制度の導入は初めて。周知期間を設け、おおむね5年後から実施する。 複数の東大関係者によると、学力水準を保つためセンター試験は今まで通り受験する必要がある。2次試験は学力テストに代わり、高校の調査書や面接での選考を検討しているが、詳細は未定。事前に公表した上で、高校側の意見も取り入れながら具体的な方法を決める。 指定校ではない一般推薦入試を想定し、当面は後期日程で試験的に実施。一定の評価が得られれば前期日程への拡大も検討するという。 東大は昨年4月、清水孝雄理事・副学長を座長とする学内検討会議
東京大学は2月6日に2次試験の出願を締め切り、8日12時時点の「平成25年度2次試験出願状況速報」を公開した。前期日程試験では、文科一類の志願倍率が2.92倍、文科二類が3.22倍、文科三類が3.49倍。また、理科一類は2.55倍、理科二類が3.77倍、理科三類が5.54倍となり、依然高い倍率を誇っているようだ。 日本の最高学府と謳われ、政界、学界、経済界に多くの優秀な人材を送り続けてきた東大だが、昔から「東大までの人」と呼ばれる人もいる。「東大までの人」とは幼い時から神童として周りから認識されていたが、卒業後社会で力を発揮できない人たちのことだ。 書籍『東大の大罪』の著者で精神科医の和田秀樹氏によれば、「東大までの人」は“大学入試まで与えられた課題を真面目にコツコツやる”というスタンスのまま社会人になってしまっており、東大学生時代の4年間で何もスキルを身に着けていないのだという。また
※「全部が全部そうじゃないが」「ごく一部のことではあるが」等の文言を逐一入れるのは面倒くさいのと冗長になるのとで入れてないだけです。断定調の方が論旨がはっきりするからです。 知っている人からすれば当たり前のことなんですが、「大学院」において「学校名」というのはその院生のレベルを知るためには全く意味をなしません。東大の大学院?学士の資格等必要だろうけど、入試なんてザルです。実際に問題を見たことありますか?普通に勉強した人なら通ります。実質定員割れ(=合格者数が定員より多い)もあります。入試問題が基本的に研究科別になっていることが一つの要因だとは思います。 この「大学院で学校名を基準に資質を判断するのは無意味」という事実、企業の人事の方もほとんど知らないんですよね。「東京大学大学院、修士2年の○○です」ってだけで、「おー、東大生かー」って思っちゃう。確かに「東大生」なんでしょうけど、東大大学院
[第6回] なぜ東大からノーベル賞が出にくいか 「四行教授」のぬるま湯の罪 黒川清 Kiyoshi Kurokawa 政策研究大学院大教授 黒川清氏 08年秋、ノーベル物理学賞と化学賞を、日本で生まれ育った4人の科学者が受賞した。 米国籍の南部陽一郎氏を含め、自然科学分野で日本出身の受賞者はこれで13人。しかし、研究拠点を考えると、東大で研究した自然科学分野の受賞者は小柴昌俊氏しかいない。東大出身のノーベル賞科学者には、南部氏と江崎玲於奈氏もいるが、南部氏は大阪市立大、米プリンストン高等研究所、シカゴ大などで研究。江崎氏は民間企業で研究者としての道を歩んだ。 伊東乾氏が『日本にノーベル賞が来る理由』(朝日新書)でも述べているように、「専門的に高い業績さえ上げればノーベル賞が来る」わけではなく、国際政治や世界状況が反映する。しかし、当然ながら世界的なレベルの研究成果がなければ、可能性はない。
宇宙から地球に帰還する探査機への応用を目指し、東京大学や宇宙航空研究開発機構などの研究グループは7日夕、シイタケ形の機体を使った大気圏突入実験を行う。 突入前に傘を広げて減速し、突入時に発生する熱を従来の10分の1程度に抑えるのが目標。実験機は、宇宙機構内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付(きもつき)町)から小型ロケットで打ち上げられ、25分後に約200キロ・メートル沖に着水する。 耐熱布でできた傘は、実験機本体の周囲に折りたたみ傘のように巻かれており、高度100キロ・メートルでロケットの回転を利用して自動的に広がる。傘の直径は1・2メートル。縁に炭酸ガスを注入し、その圧力で形を保つ。 東大の鈴木宏二郎教授は「実用化に向けてはまだ入り口の段階だが、大気圏突入のさまざまな方法を考え、宇宙探査の可能性を広げたい」と話している。
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