前回の記事で述べたとおり、 蛋白質を減らしてはいけない、というのは誤りで、 蛋白質を減らしてもよい人は多くいる、 というのが、正しい知識です。 体を作る蛋白質と、食べる蛋白質との関係は? そのことを理解するために、内臓や筋肉を作る蛋白質と食事で摂る蛋白質の関係を知らねばなりません。 内臓や筋肉の細胞を作る蛋白質(体蛋白)は、胃粘膜や皮膚の細胞が壊れるときなどに、毎日一定の割合で壊れていきます(壊れた蛋白質は、前回述べたように、ブドウ糖などに作り変えられてエネルギーとして使われます)。 内臓や筋肉の量を減らさないためには、内臓などを作る細胞が分裂するのに必要な蛋白質を、食事で摂っていく必要があります。 ですから、1日に摂らなければいけない蛋白質の量(必要量)とは、毎日壊れていく内臓や筋肉の蛋白質の量のことなのです。 食事から摂る蛋白質の量が、この必要量より少ないと、内臓や筋肉の量が減っていく