フィリピンの首都マニラにあった、戦時中の慰安婦を象徴する像が突然、撤去された。報道によれば、4月27日の深夜に重機で台座ごと根こそぎ取り除かれたという。日本政府に対しては直前に連絡があったとのことだが、像建設に関わった地元の女性団体などは、事前の通告がなかったとして抗議の声を上げている。 日本軍が現地に与えた被害の実態とは 今後のことについて、朝日新聞によればマニラ市は「排水工事のための一時的な撤去で、いずれ元に戻されると理解している」などと説明しているそうだが、産経新聞は「再設置や移転は行われない」との連絡が日本政府関係者にあったと報じている。毎日新聞は、ドゥテルテ大統領が「(設置は)政府の政策ではない」として撤去に理解を示す一方で「私有地への設置は構わない。我々はそれに敬意を払う。表現の自由は大事だ」と語ったと伝えている。 この像は、フィリピン政府機関の国家歴史委員会が昨年12月、マニ