能登半島沖の日本海で昭和38年、出漁中に行方不明となり、現在は北朝鮮で暮らす石川県出身の寺越武志さん(59)の母、友枝さん(77)が27日、内閣府を訪れ、武志さんが日朝間を自由に往来できるよう日本政府の協力を要請した。武志さんは平成14年10月、39年ぶりに一時帰国を果たしている。 友枝さんによると、内閣府の担当者は「真摯(しんし)に取り組む」と応じたといい、友枝さんは「なるべく早く(再帰国を実現)したい」と話した。 今年1月に友枝さんが訪朝した際、武志さんは「日本政府が安全を保障するなら訪問したい」と要望。友枝さんは3月下旬にも再訪朝して北朝鮮側にも働きかけ、10月ごろの再帰国を目指す。 【関連記事】 ・ 寺越武志さん自由往来に協力を 母が政府に要請 ・ 支援拒否の日本に不満表明 北朝鮮公使 ・ 金賢姫・元工作員、面会に意欲 快活で闘志満々 ・ 「北への圧力検討」 クリント