国土交通省は、改造販売したキャンピング車が重量増に耐えられず、車軸が折れて脱輪する恐れがあるために行ったリコール勧告に従わなかったとして、業者名を公表した。今後もリコールを届け出ない場合は、刑事罰が科せられる命令に踏み切る。勧告は平成11年以来2度目で、公表は初めて。 国交省自動車交通局によると、勧告に従わなかったのは愛知県豊橋市の車改造業者「グローバル」。同社はトヨタ「ハイラックス」(型式S−LN106およびKB−LN106)の荷台部分にキャンピング車を取り付ける改造を行った。 後輪のタイヤ数を2本から4本に増やす重さ対策も行っていたが、約1トンの重量増に車軸が耐えられずに折れ、タイヤが脱落する事故が3件発生。国交省は今年3月にグローバルにリコールを勧告したが、「従わない」と返答したため、公表したという。 該当車は計82台で、国交省は安全基準を満たすトヨタ製の車軸に改修するまでは使用