中川昭一元財務相の急死から一夜明けた5日、政界では、「将来の首相候補」の突然の死に対する衝撃や動揺が、拡大した。 83年衆院選で中川氏と同じ選挙区から出馬し、中川氏を破った鈴木宗男衆院議員(61)も雨降る中、弔問に訪れた。中川氏の父一郎氏に使えた秘書でもあり「世の無常を恨むのみ。天国で中川一郎先生がどんな言葉でお迎えになったかと思うと言葉にならない」と声を絞り出した。「骨肉の争い」「確執」などと報じられたことについて「そんな気持ちはなかった。昭一さんも私にいいたいことがあったかもしれんし、私も分かってもらいたいこともあった。じっくり話したかった」と涙を浮かべた。 [2009年10月6日6時53分 紙面から]