ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)ジャパンのナレッシュ・セティ社長=写真=は4日、フジサンケイビジネスアイの取材に応じた。政府が2010年度税制改正で、たばこ税率を1本当たり2〜4円程度引き上げる方向で調整していることについて「大幅な増税で、海外から粗悪で割安な偽造品や密輸品が流入しかねない」と述べ、急激な引き上げを牽制(けんせい)した。 たばこ税をめぐっては、民主党が増税する方針を掲げ、鳩山由紀夫首相も前向きな姿勢を示す。1998年以降に3回の増税が実施されたが、いずれも上げ幅は1本1円にとどまっていた。今回は過去に比べ大きな上げ幅となり、セティ社長は「激変緩和のため1本1〜1.5円の増税を継続的に実施するのが妥当」と話した。 一方、たばこ小売価格の政府認可制度を定める「たばこ事業法」の廃止を政府が10年度税制改正大綱に盛り込む方針を示したことについては「価格決定権をたばこ