衆院選比例近畿ブロックで初当選した民主党の渡辺義彦氏(53)の破産手続きが進められていることが分かった。10日には大阪地裁で債権者集会があった。渡辺氏は朝日新聞の取材に、「破産はまだ。いろいろ確認したうえで、話したい」と語った。 官報によると、今年3月、渡辺氏の破産手続き開始が決定された。破産管財人は「経緯や理由は守秘義務があり、話せない」としている。 民主党大阪府連の尾立源幸代表代行は「寝耳に水。事実なら国会議員として説明責任を果たすべきだ」と語った。 渡辺氏はこれまでに参院選に2度立候補し、落選。今回の衆院選は、民主党の比例近畿ブロックの単独候補として立候補し、名簿順位は48位だった。選挙公報では、「NPO法人顧問」「元代議士秘書」と紹介していた。(吉浜織恵、池尻和生)