安倍晋三首相の経済政策をアベノミクスといっている。それは、3つの矢を束ねた成長政策だという。山口県出身らしく、毛利元就の三本の矢の教えにちなんで名付けたのだろう。 第1の矢は大巾な金融緩和、第2の矢は多額の財政出動、第3の矢は民間投資の誘導だという。この3つの矢でデフレから脱却し、経済を成長軌道に乗せようとしている。 このアベノミクスで、農家経済や農村経済は良くなるだろうか。 上の図は、最近の7年間について、農家の兼業収入のうち、賃金収入の推移を示したものである。2004年から最新資料の2010年までである。 農家の賃金収入を、全国の1戸あたり平均年額でみたものだが、2004年には173万円だった。それが、2010年には112万円にまで減った。実に61万円の減少である。率にすると35%の減少率になる。つまり、7年間で3分の1以上減り、3分の2以下になってしまった。 アベノミクスで、今後どう
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