ブックマーク / apeman.hatenablog.com (14)

  • 捏造された「朝日新聞の捏造」?(追記あり) - Apeman’s diary

    従軍「慰安婦」問題をめぐる言説を玉石併せてフォローしている人間であれば、この問題の扱われ方の転機について2通りの説が語られていることを承知しているであろう。即ち、「吉田清治の証言」をもって「慰安婦」問題の転機とする説と、「金学順さんらの提訴」をもってそれとする説、である。前者を採用する者がほぼ間違いなく歴史修正主義者であることは、当ブログの読者の方にはいまさら指摘するまでもないことだが、彼らの主張の最大公約数は“従軍慰安婦問題とは、吉田清治証言をもとに朝日新聞が一大キャンペーンを繰り広げた結果(そしてそれに反日国家である韓国と、反日知識人たちが便乗した結果)として捏造された問題”、ということになる。 はたしてこれは当なのか? 朝日新聞のデータベースサービスである「聞蔵IIビジュアル」を利用して、検証してみた。なお、以下の記述は同サービスを利用しての至極単純な(一つ、ないし二つのキーワード

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  • そもそも教科書の記述はどう書き換えられたのか - Apeman’s diary

    承前。 個人的には、直接の介入と間接的な影響力の行使とか、氏が参照している歴史研究者の抗議内容のように直接的な命令や暴力による強制と実行を容易にしたりそのような行動を選好するように誘導することを区別しない思考というのは非常に法的ではないなあと思うわけであるが、もちろん法的だからえらいとか正しいとか言いたいわけではない。 強調は引用者。かの「かなり心の狭い学究」氏はそもそもどのような記述にどのような根拠でどのような検定意見がついたのかをご存知なのかどうかという問題。結果次第では「狭い」のは「心」だけではなかろうということになると思われる問題について。 沖縄タイムス 連載「『集団自決』」検定(2) 軍隊(4月28日朝刊総合1面) 「軍の姿」都合良く変更 教科書準拠では実相伝えられず 東京書籍の「日史A」の検定申請は、沖縄戦の犠牲者を十五万人余と説明、続けて「そのなかには、日軍がスパイ容疑

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  • 宗教の自由! - Apeman’s diary

    asahi.com 2010年10月26日 「靖国合祀の取り消し認めず 那覇地裁が遺族の訴え棄却」(魚拓) 「国賊神社」とかなんとかいう名前で、宮・軍・政・官・学・財各界の戦争責任者(もちろん名指しで!)が黄泉の国で自分の罪過に見合った期間苦しみ続けることを祈願する(そしてそのことによって戦争被害者の鎮魂を目指す)宗教儀礼を主たる活動とするような宗教法人をつくったとしたら、かなりの蓋然性で遺族から民事訴訟を起こされると思うのだが、そのときにも日の司法は「宗教の自由」を擁護してくれるだろうか……。

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  • よくある言いがかりについて―その2 - Apeman’s diary

    東京裁判の判決については出典を省略し、秦郁彦氏の『南京事件』(中公新書)、笠原十九司氏の『南京事件』(岩波新書)については書名を省略してページ数のみを示します。 南京事件の全犠牲者数について東京裁判は約20万人と事実認定し、秦郁彦氏は約4万人と推定し(214ページ)、笠原十九司氏は「十数万以上、それも二〇万近いかあるいはそれ以上」(228ページ)としています。一つ前のエントリで明らかにしたのは(1)国際社会も中国も当初から非戦闘員のみならず捕虜などの虐殺も問題としてきたこと、(2)東京裁判の判決も秦説も笠原説も「なにが虐殺か」「期間や空間的範囲はどのようなものか」についてそれぞれ明示的ないし暗黙の定義を示していること、(3)大量殺害は南京陥落前後の比較的短い期間に集中しており、南京事件の時間的な範囲を東京裁判の事実認定より広げたところで犠牲者数推定が顕著に増えたりはしないこと、(4)南京事

    よくある言いがかりについて―その2 - Apeman’s diary
    poppen38
    poppen38 2010/08/25
    ↓実際の被害者個人が「謝罪と賠償」を請求すること自体は(条約がハードルとはいえ)人として有する権利/ギンギンみたいな日本人こそ感情論を捏造し学術研究など尊重しない当事者なのだが、人ごとみたいな言い草
  • わかってないなぁ…… - Apeman’s diary

    @WARE_bluefield リフレと関係ないでしょ?リフレをよしとしている人の文言を切り取って、こういう言質ができるなら、いわゆる左翼?の経済認識のダメさを切り取って「人権とかいいながら」って言い換えられるでしょ?ってことです。うちの批判は「党派性はない」なので。 (http://twitter.com/kuroseventeen/status/21759784435) これは典型的な「歴史修正主義と単なる誤った主張の区別がつかない」事例ですな。 例えば進化論を例にとるとして、ある政治家が断続平衡説を信奉しているからといって「お前はあんな奴と手を組むのか!」などと批判するのは(ちょっと想像し難い例外的なケースをのぞけば)まるで無意味でしょう。ではラマルキズムを信奉している政治家ならどうか? これはまあ、文科相とか厚労相とか環境相とかにはしたくないし、自分の選挙区で立候補していて他に投票

    わかってないなぁ…… - Apeman’s diary
    poppen38
    poppen38 2010/08/23
    『「戦争なんだから捕虜は殺してもよい」と主張する者と手を組むことは、「戦争なんだから捕虜は殺してもよい」という論法から帰結するような政策にも加担することになる』わかりやすくまとまったエントリー。
  • さらにもう1つのクリーシェ - Apeman’s diary

    相談話をめぐって登場した3つ目のクリーシェは言わずと知れた「いつまで(何回)謝罪すればいいのか!?」である。それこそ「いつまで『いつまで謝罪すればいいのか』と聞かされればいいのか!?」という気分だが。この種のクリーシェを口にする人びとは日政府の謝罪については記憶しているくせに、その謝罪とセットで時の与党(ってことは事実上自民党のことだが)や政府内から謝罪を台無しにする発言が出てきたことは思い出さないらしい。例えばのはなし、オバマが原爆投下について「遺憾の念」を表明したとしても、アメリカ空軍のトップが「放射線障害で人は死なない。広島原爆で死んだのは7万人だけ」と発言してみたり、有力大学の文学研究者や教育学者、あるいは偽日人の評論家が「日は原爆投下がなければ絶対に降伏しなかった」と吹聴して回ったり、国務長官が「原爆投下によって多くの日人の命も救われた」などと発言したとすれば、「やっぱ

    さらにもう1つのクリーシェ - Apeman’s diary
    poppen38
    poppen38 2010/08/12
    『3つ目のクリーシェは言わずと知れた「いつまで(何回)謝罪すればいいのか!?」である。それこそ「いつまで『いつまで謝罪すればいいのか』と聞かされればいいのか!?」という気分だが』
  • じゃ、3分で読めるようにまとめましょう - Apeman’s diary

    「三十分で読めるサイト」がお望みだと某所で聞いたので、30分と言わず3分で読めるように「差分」をまとめてみましょう。 捕虜殺害についての秦郁彦の推定(幕府山のことだけを考えても明らかに過少だけど)を採用したとして、短期間に3万人もの捕虜を殺害したという事例は、近現代の戦争史において特筆に値する。投降してくる兵士を捕虜にせずに殺してしまう、というのはたしかに多くの軍隊に見られる現象だが、武装解除していったん兵舎に収容した捕虜を万の単位で殺害する、などということはそうそうあることではない。 南京の日軍は、少なくとも師団レベルで組織的に捕虜を殺害している。上海派遣軍参謀だった長勇が「ヤッチマエ」と命じたという証言が正しいとすれば(そしてこれについては偕行社の戦史も事実だろうと認めている)軍のレベルで収容した捕虜の殺害を組織的に行なったことになる。いずれにしても近現代の戦争史において特筆に値する

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  • ざっくりしすぎやろ - Apeman’s diary

    先日、注文していた『南京!南京!』の不在配達票が郵便受けに入ってたんですが……。 差出人が「中国より」! Apeman は中共の工作員だったのか!? というのはさておき、まだ全編観る時間は取れていないのですが(自称忍者の「自爆」攻撃」にさらされてますしねw)、とりあえず気になっていたシーンだけ観てみました。というのも、例の某スポーツ用品メーカーの名を騙っていた忍者は12月17日の入場式で日兵が「阿波踊り」をしていると言っていたわけですが、水島連隊長は同じシーンについて「どじょうすくい」だとおっしゃっていたのです。もちろんのこと、同じシーンについての「阿波踊りである」という言明と「どじょうすくいである」という言明がともに真であることはありません。しかし発言を信用できない点では甲乙付けがたい二人の言うことですので、どちらが正しいのかは判断に苦しむところです。 で、どうだったか……。正解は「ど

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    poppen38
    poppen38 2010/05/04
    『日本製のコンテンツにおける外国文化の描き方(チャイナ服着せて「~アル」としゃべらせれば中国人、的な)』激しく同意。こんな中国人がどこにいるの?
  • 東京裁判弁護団の反論にみる本質主義 - Apeman’s diary

    秋から読み始めたもののいろいろな事情でまだ読み終わらない『東京裁判 第二次世界大戦後の法と正義の追求』(戸谷由麻、みすず書房)より。旧日軍の残虐行為に関する各国の検察団の立証努力を紹介し、さまざまな類型の残虐行為が各戦線で行なわれていたことを検察が立証しようとしたことを指摘したうえで、弁護団の弁護方針について次のように述べている。 検察側の膨大な証拠に直面した弁護側はどのような反駁をこころみただろうか。回答はというと、弁護側は検察側の証拠書類にも証人にも基的には挑戦せず、南京事件のときと同様、日軍が広範かつ頻繁に残虐行為をおこなったことを事実として認めたのだった。ただ、弁護側は、「日国家指導者が個人責任を負う」という検察側の主張に対して争った。日軍による残虐行為が広範だったとは認める一方、同じ類型の戦争犯罪などは検察側の証拠書類から浮かびあがらないと主張、そして中央政府や軍参謀部

    東京裁判弁護団の反論にみる本質主義 - Apeman’s diary
  • 次なるターゲットは関東大震災時の朝鮮人虐殺? - Apeman’s diary

    こんなが出たそうです。 工藤美代子、『関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実』 『SAPIO』に連載されていたとのことで、チェックを怠っていたことを後悔しています。版元のサイトなのに目次情報すらないのですが、連載時のタイトルは次のようなものでした(CiNii で調査)。 関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実 第1章 大正十二年九月一日--無間地獄の帝都 関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実 第2章 液状化する大正時代--朝鮮人激増 関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実 第3章 「流言蜚語」というまやかし--自警団は「正当防衛」だった 関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実 第4章 「襲来」報道を抑えた後藤新平の腹--戒厳令下の治安担当者たち 関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実 第5章 揺るぎない前提として書かれた虚構--「戒厳令違法説」と「朝鮮人大虐殺」 関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実 第6章 トリック数字がまかり通る謀略-

    次なるターゲットは関東大震災時の朝鮮人虐殺? - Apeman’s diary
    poppen38
    poppen38 2009/12/12
    これはひどい、という言葉はこういう本のためにあるんだな。『なお、gingin1234 については勘弁してやってください。かれは貴重な協力者の一人なんです』
  • 8月13日放送、NHKスペシャル、「日中戦争〜なぜ戦争は拡大したのか〜」 - Apeman’s diary

    オープニングは盧溝橋。盧溝橋事件の日に遠足で盧溝橋を見学する中国の生徒たち。盧溝橋事件以前の、それこそ満州事変〜満州国建国をオミットするのは妥当か…という問題はあるが、いずれどこかで区切らねば放映可能な番組にはならないわけで、日中戦争の長期化をテーマとするならばまあ妥当なところか。 日中戦争の実態を明らかにする史料が世界各地で発掘されているという紹介の後、話題は今年公開されたという蒋介石日記(台湾、国民党党史館所蔵)に。蒋介石の「国際戦略」が明らかになる、狙いは日への「経済制裁」と。ヒトラーは日との関係を維持しつつ、武器輸出を(偽装して)続けるという決断をしていた。 中国は短期間で屈服する、と日軍が考えていたことを示す文書=松井石根の「出征日誌」(自衛隊所蔵)。「速戦即決」との文字が。元日軍兵士KY氏(第9師団、金沢。以下、放送では実名が出ている元兵士はイニシャルにする)も「負ける

    8月13日放送、NHKスペシャル、「日中戦争〜なぜ戦争は拡大したのか〜」 - Apeman’s diary
  • 8月14日放送、NHKスペシャル、「日中は歴史にどう向き合えばいいのか」 - Apeman’s diary

    お盆前後に、さんざん一時停止・巻き戻し・早送り…を繰り返したせいか、ビデオデッキの調子が悪くなってしまった。再生は問題なくできるのだが早送りと巻き戻しができない! 音から判断するにどっかのギアがいかれてるようで…。というわけで、途中から「巻き戻しての再確認」ができなくなっています。そのため、固有名詞を挙げることを避けている箇所がありますが他意はありません。 ※番組の内容 冒頭に「明日小泉総理が靖国神社を参拝するかどうか注目されています」といったナレーションが入り、ルーティーン的な「終戦特集」にとどまらず2006年8月15日を念頭においた(少なくとも最終編集段階では)企画であることは明白。天皇の責任にはなしが及ばない範囲でなら、荒唐無稽な南京事件否定論や「大東亜戦争」肯定論に歯止めをかけよう、という日体制派の意図の反映か…と陰謀説を考えてみたくなる(笑) まずは日華平和条約(1952年)の

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  • そもそも理解できないのは・・・ - Apeman’s diary

    例えばこの記事。 「いまだに続く台湾番組への抗議 NHKは亡国のメディアか?」 あの番組が「日の親台湾世論に冷水をかけた」ってのがさっぱり理解できないんだよね。つまりあの番組を見ると「台湾が嫌いになる」日人がいるってこと? だけどそれって「自分の自己愛を無条件で肯定してくれる相手しか好きになれない」ってことじゃないの? 台湾に対する日のコミットメントを深めるために必要なのは、むしろ日台湾に負っている“負債”を正確に理解することじゃないの?

    そもそも理解できないのは・・・ - Apeman’s diary
    poppen38
    poppen38 2009/06/26
    『それって「自分の自己愛を無条件で肯定してくれる相手しか好きになれない」ってことじゃないの?』まさしく植民地主義的。土地だけでなく相手の心まで自己に気持ちがいいよう領有しようとする点で。
  • 「実践的なナラトロジー」について - Apeman’s diary

    http://d.hatena.ne.jp/tukinoha/20090603/p1 「実践的なナラトロジー」に対する関心は必要だろう、ということ自体については異議はないんですが。例えば私は捕虜の殺害をめぐる議論の焦点を「違法性/合法性」ではなく、「無抵抗の(しかもしばしば後ろ手に縛った)人間を殺したこと」というところにもっていけないものだろうか、と考えていますが、こういうのは「実践的なナラトロジー」と無関係なはなしじゃないでしょう。しかし・・・ ・「○○も必要なんじゃないですかね」みたいなはなしはしょっちゅう聞かされるんだけど、たまには「○○が必要だと思うんでオレやってみました、どうですかこれ?」みたいなはなしも聞きたいな。 ・スキルの問題からいえば、むしろ「実践的なナラトロジー」に関心のあるひとに、南京事件という主題に目を向けてもらう方がはなしが早いよね。 ・「そもそもの問題」として「

    「実践的なナラトロジー」について - Apeman’s diary
    poppen38
    poppen38 2009/06/24
    『捕虜の殺害をめぐる議論の焦点を「違法性/合法性」ではなく、「無抵抗の(しかもしばしば後ろ手に縛った)人間を殺したこと」というところにもっていけないものだろうか』
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