「キャリア設計」ではなく「ライフスタイルデザイン」を 本書では冒頭で、「キャリア設計」がもはや機能しなくなったことと、それに代わって「ライフスタイルデザイン」を考えるべきときがきた、と説いている。 キャリア設計。 日本より雇用の流動性が高いアメリカでも、この言葉は今でも生きている。 自分が退職するその日まで、どのように自分のキャリアを積み上げていき、ハッピーに引退するかという道筋を描くことを指す。 いっぽうで、「ライフスタイルデザイン」は、「キャリア」、つまり仕事のデザインをするだけではなく、人生をどのように生きるのかを描くことを意味する。 どこに住むのか。物価の安く治安の安定したコスタリカに住むか、それとも通貨が強いイギリスで仕事をするか。 同じ貯蓄額でも、「より多く稼げる場所で仕事をする」ことや、「使う額が少なくて住む場所に住む」ことで、その価値は大きく変わってしまう。 インターネット