北海道電力泊原子力発電所3号機=北海道泊村沖上空で2011年8月19日、本社チャーター機から平田明浩撮影 北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)増設の賛否を巡り、00年3月に泊村で開かれた道主催の「道民のご意見を聴く会」で、複数の北電社員が住民に賛成の意見表明を依頼したと認めていることが、北電の内部調査で分かった。北電では同3号機のプルサーマル計画を巡る08年のシンポジウムでも社員を動員する「やらせ」問題が発覚しているが、住民への多数派工作について社員が直接関与を認めるのは初めて。 北電では現在、有識者らの第三者委員会が08年のシンポジウムを対象に「やらせ」問題の調査をしており、10月上旬にも取りまとめられる予定の調査結果にも影響を与えそう。北電は「今後の調査については、第三者委員会の意向を踏まえて対応していきたい」(広報部)と話している。 内部調査によると、証言したのは泊原子力事務所渉外課