大学入学共通テスト1次日程の英語リーディング第6問Bの問題文。業界団体は「内容は誤解を与える」と懸念を表明している 1月に実施された大学入学共通テストの英語の問題で、甘味料が健康に悪影響を及ぼすかのような記述があり、業界団体などが「科学的に誤った内容を問題文にするのはおかしい」との声明を発表、波紋が広がっている。問題文は「英語力」を問うものだが、専門家は食品添加物を扱った今回の内容について「問題文を作る前に確認するべきだ」と指摘している。 食品科学では「誤り」 懸念が表明されたのは、英語リーディングの第6問B。英文読解の問題文の中で、甘味料について「低カロリー甘味料の中には発がん性に懸念があったり記憶力や脳の発達に影響するものもあったりし、幼児や妊婦、高齢者に危険となりえる」と、安全性に問題があるかのように書かれていた。 この内容に対し、食品添加物の業界団体である日本食品添加物協会は1月2