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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (31)

  • 浮遊生物サルパに乗り込んだタコ、34年ぶり撮影

    大海原にすむタコ「アミダコ」が、透明の浮遊生物サルパの中に入って海中を漂う非常に珍しい光景が2018年2月、静岡県沼津沖で撮影された。動画には、筒状になったサルパの内壁に、小さなタコが自らの腕を張り付けて体を固定し、水を勢いよく吐き出しながら水中を進む様子が映っている。 「サルパの中にすむタコがいるという話を聞いてはいましたが、誰も見つけられませんでした」と、今回の動画と写真を撮影した水中写真家の峯水亮氏は語る。1984年にオオサルパの中でアミダコが暮らしている様子が初めて写真に撮られ、論文にも発表されたが、以後、写真に撮られたとの報告はなかった。(参考記事:「峯水亮:生命の不思議、プランクトンの世界」) 「その日は黒潮の支流が駿河湾に入り込んでいたようで、ふだんは見かけない外洋のプランクトンが多く見つかっていました。もしかしたらと思って沖へ出てみると、長年探してきたアミダコに出会えました

    浮遊生物サルパに乗り込んだタコ、34年ぶり撮影
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    powerbreathing 2018/02/15
    ロマン溢れるタイトル。
  • 18種の毒ヘビに有効、画期的な血清製造法を開発

    アジア原産のタイコブラ。新しい抗ヘビ毒血清は、このヘビの毒にも有効だ。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) 毎年、全世界で9万4000人もの人々が毒ヘビに咬まれて命を落としている。死者数が特に多い地域は、南アジアとサハラ以南のアフリカだ。 彼らの命を救えないのは、抗ヘビ毒の血清が手に入りにくいからだ。ヘビ毒は複数の種類のタンパク質からなり、ヘビの種類によって成分や構成が異なる。そのためかなり最近まで、毒ヘビに咬まれたら、その種類のヘビの毒にだけ効く専用の抗毒血清で治療するのが最善とされてきた。(参考記事:「ヘビ毒の万能解毒剤を発見か、血清とは別」) だが、それには約600種の毒ヘビのうち、どれに咬まれたのか正確に分かる必要があるうえ、各種のヘビ毒に効く血清を備蓄しておくコストもかかる。 また、アフリカには複数

    18種の毒ヘビに有効、画期的な血清製造法を開発
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    powerbreathing 2016/05/11
    “製造プロセスは非常に簡単なので、特許を取得する予定はありません”素晴らしい!この様な取り組みに、更なる資金が投じられることを願います。
  • エボラウイルスの感染源に意外な動物

    西アフリカの簡易研究室で解剖される虫コウモリ。これと同種のコウモリが、2014年に流行したエボラウイルスの感染源ではないかと見られている。(Photograph by Pete Muller, National Geographic) 西アフリカで依然としてエボラ出血熱が猛威を振るうなか、科学者らはいまだ解明されていないウイルスの謎に迫ろうと研究を続けている。1976年に初めて人間への感染が確認されたエボラウイルスは、普段は一体どこに隠れているのだろうか。 12月30日付で「EMBO Molecular Medicine」誌が掲載した論文によると、2014年のエボラの流行がいかにして始まったのかについて、意外なシナリオが浮上している。最初の犠牲者となった子どもは、昆虫を餌とする小型のコウモリから感染したのではないかというのだ。 エボラ出血熱は、動物原性感染症である。ウイルスは人間以外の動

    エボラウイルスの感染源に意外な動物
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    powerbreathing 2015/01/11
    エボラ出血熱感染源として有力な仮説にオオコウモリがあったが、小型で食虫食のオヒキコウモリの可能性が浮上した。
  • 第1回 津波研究者が見た“悪夢”

    2011年の3月11日、ぼくは取材でカンボジアに滞在していた。 大地震の発生から2時間ほどたった頃に、宿泊先のホテルに戻ってきてインターネットで知った。部屋で視聴できるCNNなどの海外メディアも、すぐに震災一色になったので、とにかく日で「とんでもないことが起こっている」と把握できた。最短で帰国できる飛行機で東京の自宅に戻ることに決めた。 その時点で報道されていたものの中で、最も衝撃を受けたのが、東北地方太平洋岸の津波の映像だった。巨大な水の壁というか、岸の見えない巨大な大河が逆流してくるかのような現象が、あちこちの都市を破壊していくのは、ただただ恐ろしかった。その時、報道されたのは、たまたま被害の現場に居合わせた人が撮影したビデオだったり、公的機関の公開映像だったりしたわけだが、今では観測データをもとにコンピュータシミュレーションで再現したCGで、マクロな視点から確認出来る。 海底の断層

  • その1  緊急激論!“クマムシvs極限環境微生物”

    前回まで:「行きたいんでしょ。JAMSTEC」という奥さんの言葉で心に気付かされた高井研は、1997年の秋、特別研究員としてJAMSTECで働き始める。いよいよ深海探査の日々に突入・・・なのですが、その前にクマムシと微生物との地上最強生物を巡る考察です(というよりケンカを売っている?) 第4話には「JAMSTEC新人ポスドクびんびん物語」という、いきなり時代を感じさせるタイトルをつけてしまいました。今の若者には、全く訳の分からないタイトルだと思いますが、ワタクシの若かりし頃、「とれんでぃ」や「W浅野」なる古代語とともに黄金時代を謳歌したフジテレビ系でやっていたドラマのタイトル「教師びんびん物語」をぱくったと思って下さい。 そういえば昔のテレビ番組繋がりで思い出しましたが、「教師びんびん物語」の少し後に同じくフジテレビ系でやっていた名物番組に「料理の鉄人」という番組がありました。ワタクシ、

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    powerbreathing 2012/02/09
    ついに始まったw
  • 番外編 エッフェル塔でクマムシ探し

    研究は、愛である。 対象への愛がないと、なかなか続けられない。というようなことを書いた。 ということで、ぼくは、最後の最後に、堀川さんとともに、パリのクマムシと愛を深めることにした。せっかくここまで来たのだからと、ぼくもその「深まり」に混ぜていただくのである。 というのも、前述の通り、ぼくは『クマムシ?!──小さな怪物』というを読んで感激し、クマムシを観察するために双眼実体顕微鏡を購入したのだが、いまだ観察に成功していないのだ! 採集場所は地下鉄でほんの10分もかからないエッフェル塔にて。 平日の昼間というのに、ディズニーランドか! とツッコミを入れたくなるほど混雑した塔の下の広場を抜けて、観光客の流れをまるっきり無視しつつ、足下を見ながら歩いた。

    powerbreathing
    powerbreathing 2011/12/27
    楽しいお話しありがとうございました!
  • 第5回 いつも心にクマムシ愛

    クマムシ研究者、堀川大樹さんは、もともと動物生態学的な研究から出発して、NASAでの宇宙生物学を経、現在はパリ第5大学で分子生物学的なアプローチで自ら系統を確立したヨコヅナクマムシを研究している。2011年4月からの赴任のため、まだ論文という形では公になっていないものの、堀川さんはそれなりの手応えを感じているようだ。 NASA時代の研究で、パリでの研究に直接つながるものを紹介しておこう。 「──紫外線によるDNAの損傷を調べたんです。乾眠していない活動中のヨコヅナクマムシに紫外線を当てるとDNAの中のチミンとチミンが隣り合っているところが、ぐちゃっとくっついてチミン2量体というのになるんです(注・チミンはDNAを構成する4種類の核酸塩基のうちの一つ)。これは正常な状態ではなくて、つまりDNAが損傷しているんです。水棲で乾眠しないクマムシでも同じことをすると、損傷の度合いも同じ。ところが、ヨ

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    powerbreathing 2011/12/27
    『今の時点では、妄想ですが・・・そして、それがほかの極限環境耐性に対する鍵にもなっているんじゃないかとも思うんです──』続きは本文で
  • 第4回 宇宙生物学のためにNASAへ! そして、パリへ!

    アストロバイオロジー(宇宙生物学)というのは、一般には馴染みのない研究領域かもしれない。決して宇宙人を探そうという話ではなく(もちろん宇宙人が目の前にいれば、アストロバイオロジストは研究対象にしたがるだろうが)、生命の起源を知るため、地球の枠を外した探究をする一連の研究、というイメージか。興味のある方は、横浜国立大学の小林憲正教授による『アストロバイオロジー・宇宙が語る“生命の起源”』(岩波 科学ライブラリー)をお奨めする。堀川さんも同意見。 ちなみに、アストロバイオロジーという研究の枠組みを提唱したのはアメリカNASAで、1995年のことだという。いわく「地球、および地球外での生命の起源・進化・分布・未来、を研究する学問領域」。クマムシは、十中八九、というかほぼ100%、地球起源でありながら、極限状態の宇宙に「分布」可能かもしれない耐性を持った動物の筆頭として、アストロバイオロジーの興

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    powerbreathing 2011/12/22
    次回はいよいよ、あの話ですね。
  • 第3回 ヨコヅナクマムシ登場

    さて、堀川さんは、大学院の博士課程に進む時点で、クマムシを飼育する必要を痛感していた。というのも、従来のクマムシは飼育ができず、実験後「使い捨て」にせざるを得なかったからだ。 「従来ですと、放射線だとか圧力だとか温度だとかクマムシに何かストレスを与えて、その後、1日後、2日後まで生存したのを確認したら、もう捨てちゃうんですね。飼育ができないから、継続して調べられないんです。正確に生物学的な評価をするためには、飼育をしてどれぐらい寿命が縮むかとか、どれぐらい繁殖能力が落ちるかまで見たい。オニクマムシの飼育系の論文を書いた慶応大学の鈴木さんの研究室を訪れ、飼育環境について色々と見せてもらったりしまして、それを使う前提で放射線耐性の生物学的評価をする研究計画を書いたら、通りまして──」 というわけで、堀川さんは北海道大学大学院に籍を置いたまま、放射線耐性の研究のために関東に引っ越すことにした。茨

  • 第2回 クマムシに出会ってひと目ぼれ

    ヨコヅナクマムシを採集した現場。一見、なんの変哲もない場所だが、クマムシ研究の世界では極めて重要な場所となった。(撮影:堀川大樹)(写真クリックで拡大) クマムシ研究者、パリ第5大学の堀川大樹研究員は、30代前半の若年で、ポスドク(博士後研究員、博士号取得後に任期制のポストについている)の立場にある。 前回述べたように、札幌の豊平川に架かるとある橋で採集したクマムシが、結果として堀川さんをここに導いた。 パリ第5大学のキャンパスは、パリのサンジェルマン・デュプレ、モンパルナスといった観光名所にも近い。また、科学史を勉強すると必ず登場する細菌学の祖、パストゥールの名を冠した地下鉄駅から徒歩2分の距離にある。パリ第1~第4大学までがソルボンヌ大学と呼ばれるように、偉人の名を冠してルネ・デカルト大学と呼ばれることもあるようだ。

  • 第1回 かわいい。けど、地上最強?

    クマムシは知る人ぞ知る人気動物で、「かわいいけど地上最強の生物!」というイメージが流布しているようだ。特に、乾燥に強く、体から水分が失われても「乾眠」という状態で何年も耐えることができるのは「有名」だ。 徐々に乾燥し、体が縮こまり樽型と呼ばれる形状になっていく様子、そして、水を与えられ「復活」する様子は、何度見ても驚きを禁じ得ない。なにはともあれ、それらの様子をまとめた動画を見てほしい。 クマムシが乾燥して樽型になり、水を得てふたたび復活するまで。(動画提供:堀川大樹) 樽型になった状態は、およそ動物には見えない。 水分を失って徐々に「樽」に近づいていく様子、さらに、ただの小さな「樽」から「動物」へと復帰する際のもぞもぞとした動きは絶妙である。「クマムシ最強、ブラボー」とぼくは叫びたい。 とひとりで盛り上がっても(また、思いを同じくする人がかなりいたとしても)、いきなりこの動画を見ただけの

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    powerbreathing 2011/12/19
    堀川先生イケメンです。