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ブックマーク / www.ringolab.com (12)

  • 傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 - 情報考学 Passion For The Future

    ・傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 驚き。品包装用ラップで傷が治る?。2001年よりインターネットで傷を消毒しない、乾かさない「湿潤治療」を啓蒙する医師の書いた。コペルニクス的な転回が面白い。 ・新しい創傷医療 「消毒とガーゼ」の撲滅を目指して http://www.wound-treatment.jp/ 1 傷を消毒しない。消毒薬を含む薬剤を治療に使わない。 2 創面(キズ)を乾燥させない という二つの原則を守るだけで傷(擦り傷、切り傷、火傷など)が驚くほど早く、痛くなく治ってしまうという。そして消毒薬は、傷を治すどころか、人間の細胞膜タンパクまで破壊してしまうから使うべきではないとする。これまでの医療の常識を覆す最新治療法である。 傷が乾いてカサブタができたら治るというのもウソだと教える。 「カサブタは要するに、中にばい菌を閉じ込めて上から蓋をするようなものである。

  • アイデア・スイッチ 次々と発想を生み出す装置 - 情報考学 Passion For The Future

    ・アイデア・スイッチ 次々と発想を生み出す装置 楽しい発想ツールのカタログだ。ファシリテーターに特におすすめ。 「創造手法の専門家たちは、これまでに、さまざまな「アイデア創出方法」を見いだしています。つまり「発想装置」を起動するための「スイッチ」が、実は存在しているのです。おもしろいことに、このスイッチには複数の種類があります。「即効系」のものは短時間で次々と発想させてくれますし、「深考系」のものはステップを踏んで確実に創造的なアイデアを発想させてくれます。」 前半で即効系、後半で深考系のツールが紹介される。 ・10分間で3つ以上のアイデアを引き出す「Scamper」 ・技術的な視点からアイデアを引き出す「USITオペレータ」 ・多様な観点でアイデアを引き出す「6観点リスト」 ・多様なひねり方でアイデアを引き出す「12変化リスト」 ・「それ、どうやって実現するか」を発想する「智慧カード」

  • 無趣味のすすめ - 情報考学 Passion For The Future

    ・無趣味のすすめ 薄いけれどもぐっとくる。村上龍の箴言集。感銘した箇所を3カ所コメント付きで紹介。 3位 「現在まわりに溢れている「趣味」は、必ずその人が属す共同体の内部にあり、洗練されていて、極めて完全なものだ。考え方や生き方をリアルに考え直し、ときには変えてしまうというようなものではない。だから趣味の世界には、自分を脅かすものがない代わりに、人生を揺るがすような出会いも発見もない。」 何事も真剣にやったらプロになる。趣味の世界に物はないということ。昨日、友人に橋さんの趣味って?と聞かれ「ブログ...」と答えてしまったが、いいんですよ、私はプロのブロガーになるんだから。出会いも発見もあります。 2位 「「好き」は理性ではなくエモーショナルな部分に依存する。だからたいていの場合、当に「好きなこと」「好きなモノ」「好きな人」に関して、わたしたちは他人に説明できない。なぜ好きなの?どう好

  • 性欲の文化史 - 情報考学 Passion For The Future

    ・性欲の文化史 1 1.遊廓の形成と近代日――「囲い込み」と取締り 2.性教育はなぜ男子学生に禁欲を説いたか――1910―40年代の花柳病言説 3.出口王仁三郎の恋愛観・男女観――『霊界物語』を中心として 4.日女性は不淫不妬?――中華文人の日風俗観察小史 5.女装男娼のテクニックとセクシュアリティ 6.「胎内十月」の見世物を追って 7.「人体模倣」における生と死と性 8.兄妹性交の回避と禁止 ・性欲の文化史 2 1.桂離宮にエロスを読む 2.神仙の証――中国古代房中術にみるセックスと飛翔 3.韓国整形美人事情 4.摩登上海にうかぶ女体の群れ 5.映画のなかの性――戦後映画史における性表現と性意識の変遷 6.「ギャル男」のいる光景 7.男から生まれた女 8.ホステスたちは、何を売る? 井上章一を編者に複数の研究者が性欲の文化史をあらゆる視点から論考する。 「われわれの性感は、文化によ

  • 心霊写真―メディアとスピリチュアル - 情報考学 Passion For The Future

    ・心霊写真 宗教学者が宗教、科学、芸術の3つの視点で欧米の心霊写真を研究した。(もちろん心霊写真満載ですが、実はあまり怖くはありませんよ)。 まず19世紀から20世紀初頭の心霊写真の原版は(撮影技術は稚拙だが)芸術作品に近い上質なものが多いことに驚かされる。(それを明らかにするために、このは印刷にこだわっている)。現代のピンボケ心霊写真とは比較にならない。その洗練の理由の一つが当時の心霊写真は鑑賞を前提として作られたものだったからだ。3000枚も心霊写真を作成したプロの写真家も存在した。人々は誰か大切な人を亡くしたとき、自分の写真を撮ったのである。その横に死者に似た「エクストラ」が浮かび上がってくるのを期待して。 「心霊写真は死別を儀式化し、商業化した。嘆き悲しむ親族や友人たちにとって、心霊写真師の前でポーズを取ることは、故人の生前に「普通の」写真師を訪れたのと同様に、そして個人の死後

  • ゲームと犯罪と子どもたち ――ハーバード大学医学部の大規模調査より - 情報考学 Passion For The Future

    ゲームと犯罪と子どもたち ――ハーバード大学医学部の大規模調査より 「1994年から2001年までに殺人、強姦、強盗、加重暴行による逮捕者数は44%減少し、逮捕者数に占める青少年の割合は1983年以来最低となった。1993年には殺人事件による青少年の逮捕者数が3790人に達したが、2004年は1110人で71%減少した。」 ちなみに1995年が一般には暴力的とされるアクションゲームの大ヒット作『DOOM』の発売年である。この7年間はゲームが一般に浸透していく時期であった。一般の予想に反して、米国では(おそらく日でも)ゲームの人気と現実世界の青少年の暴力は確実に反比例していたのである。 このはハーバード大学医学部は1257名の子供と500名の保護者、数百名の業界関係者を対象に、ゲームが子供に与える影響を科学的に調査した報告である。結論からいうと、いくつかの相関はあるが、子供のゲームと暴

  • 悪の遺伝子―ヒトはいつ天使から悪魔に変わるのか - 情報考学 Passion For The Future

    ・悪の遺伝子―ヒトはいつ天使から悪魔に変わるのか 美しかったが性格異常の姉に苦しめられた女性科学者が、私怨をこめまくって書いた悪の遺伝子研究の。「邪悪な」姉の写真も使いまくりながら、他者を陥れる異常性格が形成される理由を暴こうとする。 「一見して、邪悪としか思えない人物がなぜ存在し、政治や宗教、学問の場、一般の職場やふつうの家庭まで、さまざまな社会構造の中で、いかに「役割」を果たしうるのか、あるいはトップにまで昇りつめることすらありうるのか?」 ヒトラー、ムッソリーニ、ポル・ポト、チャウシェスク、サダムフセインには不気味なほどの対人スキルの高さと感情の乏しさという共通点があった。脳を調べていくと、正常な人と反社会的な人では、「血・下水・地獄・レイプ」などのキーワードを聴いたときの脳の反応の仕方が大きく異なっていた。道徳心は実体のある神経学的プロセスである可能性があるという。 古典的な優生

  • 限界芸術論 - 情報考学 Passion For The Future

    ・限界芸術論 「今日の用語法で「芸術」とよばれている作品を、「純粋芸術」(Pure Art)とよびかえることとし、この純粋芸術にくらべると俗悪なもの、非芸術的なもの、ニセモノ芸術と考えられている作品を「大衆芸術」(Popular Art)呼ぶこととし、両者よりもさらに広大な領域で芸術と生活との境界線にあたる作品を「限界芸術」(Marginal Art)と呼ぶことにして見よう。」 鶴見俊輔の基準でわけていくと、 バレエ、歌舞伎、能は純粋芸術 ロカビリーやチャンバラのタテは大衆芸術 日常生活の身ぶりや労働のリズムは限界芸術 絵画は純粋芸術 紙芝居やポスターは大衆芸術 らくがきや絵馬や年賀状は限界芸術 詩は純粋芸術 大衆小説俳句は大衆芸術 手紙やゴシップやタナバタは限界芸術 他には、祭り、盆栽や酒の飲み方や遊女の身のこなし、花火、5千年前のアルタミラ洞くつの壁画などが限界芸術に相当する。宮沢賢

  • 人はなぜ怒るのか - 情報考学 Passion For The Future

    ・人はなぜ怒るのか 怒りを感じる → 怒りの内容を分析する → 怒りに対処する どうも人は年をとると怒りっぽくなる。若いときと違うのは自分が怒っているとことを冷静に認識していることだ。心理カウンセラーが著したこのでは怒りの原因を不一致による違和感に求める。 怒りの理由への洞察。期待値と一致せず、裏切られたと感じたときに怒りを感じる。「~べき」「~しなければならない」「~すべきではない」「~してはいけない」という規範意識が根底にある人ほど怒ることが多くなるのが基原理である、という。 怒りを掘り下げていくと、恐怖や不安、心配や寂しさ、恥や罪の意識などの裏感情が怒りを強化している。それらの負の感情を意識的に軽減する練習をしよう、というのが書の趣旨。怒りの上手な表現方法(事実、裏感情、欲求と願望を整理する;怒りを表現する ほか)やイライラをワクワクに変える22の方法(違和感を大切にする;自分

  • 日本の女が好きである。 - 情報考学 Passion For The Future

    ・日の女が好きである。 『美人論』の井上章一による美人とそうでない人の研究。 著者は、外国人に日政治や社会を批判されても反感がおこらないが、日の女はぶさいくだと言われれば立腹してしまう自分に気がついたという。「日政治や社会は、すこし愛していない。ああ、おれが心から愛しているのは、日の女だったのか」。美人をめぐる社会学の論考集である。 著者は相変わらず美人の変遷を追いかけている。ここでは古墳時代から中世まで遡って考えたとき「高松塚美人も樹下美人も、みな下ぶくれにえがかれている。源氏物語絵巻も、その点はかわらない。みな、おむすび顔になっている。だが、どうだろう。あんな顔面をもった人間は、ほんとうにいたのだろうか。」と問題提起する。 そして絵画類から美人史を復元する試みは、「セーラームーン」の絵を見て20世紀には顔の二割を占めるような大きい目が美人の条件だったとするのと同じだと指摘

  • 西洋絵画名作101選 - 情報考学 Passion For The Future

    ・西洋絵画名作101選 私は美術館が好きだが美術史をよく知らない。有名な絵画を前にして「ほら、これはあれだねえ」なんて会話になってしまう。有名な絵とそのタイトルを一致させるために購入した。「世界最高水準の『世界美術大全集 西洋編全28巻』と同じ印刷技術」を使っているそうで、極めて美しい大判の画集。重いので寝ながら読むのだが、横から眺めている幼稚園の息子の方が先に作品名を憶えてしまった。教育用にもよいらしい。 絵画の解説が詳しい。美術知識よりも鑑賞の役に立つ記述が中心である。 たとえばブロンズィーノ「愛のアレゴリー」にはこんな説明がついている(抜粋)。 「中央の女性はヴィーナスだが、手には禁断の果実を持ち、自分の息子であるキューピッドと恋人同士のように口づけしながら、キューピッドの矢をそっと取り上げている。左下の鳩は「愛欲」の象徴、薔薇の花びらをもって踊る男の子は「快楽」を表わし、その後ろの

  • 文章読本 (三島由紀夫) - 情報考学 Passion For The Future

    ・文章読 三島由紀夫の文章読。そもそも最初に「文章読」を書いたのは谷崎潤一郎だった。川端康成や三島など多くの文豪たちが追随して同名の著作をそれぞれ書き下ろしている。読み比べると面白い。文章の書き方、読み方を教える内容という点では共通しているが、作家によって実用的な文章指導であったり、高尚な芸術論であったり、個人的な感慨エッセイ集だったりする。 三島由紀夫の文章読は、書き手の実用性という面ではほぼゼロだ。一部に技巧論はあるのだけれど、読者が到底真似の出来ないようなことを書いている。たとえば会話文をどう書くべきかについては、米国の作家の意見を引用する形で、 「小説の会話というものは、大きな波が崩れるときに白いしぶきが泡立つ、そのしぶきのようなものでなければならない。地の文はつまり波であって、沖からゆるやかにうねってきて、その波が岸で崩れるときに、もうもちこたえられなくなるまで高くもち上

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