牛丼チェーン店「すき家」で全国的に強盗事件が多発していることを受け、茨城県警が24時間営業の牛丼店やコンビニ店を対象に抜き打ちの防犯指導を行っている。 すき家を運営するゼンショー(東京・港区)は「茨城県でも来年1月までに店員を複数人体制にしたい」と深夜の防犯強化に乗り出す。大手コンビニチェーンも防犯強化に努めており、県警は「強盗に狙われない店作りを」と犯罪の未然防止に全力を挙げる。 10月28日午前3時。ひたちなか市中根の「すき家ひたちなか店」をひたちなか西署員2人が訪問すると、男性店員(33)が客5人に対応していた。署員は「お客さんが来たら、なるべく大きな声であいさつして」と話し、防犯ブザーを手渡した。午前9時まで1人で勤務するという店員は「1人では心細いし怖い。不審な車がいないか周辺を見回ることもあるが、限界がある」と打ち明けた。 ◆抜き打ちで◆ 県警の抜き打ち指導は県内すべての牛丼店