街頭や学校、職場などで協力を呼びかけている「献血」。絶え間なく協力を呼びかけているイメージがあるが、輸血用の血液は実際、どのくらい足りていないのだろうか。献血の現状と課題を、日本赤十字社血液事業部に聞いた。 同社に現状を聞くと、意外にも、これまでに輸血用血液が足りなくなったことはないという。「冬季などは風邪などで体調を崩す方が多く、献血にご協力いただく方を確保することが難しいということはございます。しかし全国で輸血用血液製剤を融通する態勢が確立していることから、実際に、医療機関への輸血用血液製剤の安定供給に支障が生じたということはございません」 同社は採血された血液を「血液センター」に運んで血液製剤をつくり、血液製剤は各地域の血液センターで保管される。全国を北海道、東北、関東甲信越、東海北陸、近畿、中四国、九州の7つのブロックに分け、ブロック内の地域血液センターで血液製剤が不足するおそれが
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