第11話「trade-off」。 取引や交換を意味する言葉らしいですが、ニュアンス的には、何かを得るために何かを差し出すという感じのようですね。二つのものを両立できない。代償、二律背反。 何を得るために、何を差し出すのでしょうか? 「ガッチャなんで邪魔してんだよ!」 「ほんと空気読めねぇなぁ」 「ふん、無駄な抵抗はよせ、ゲルサドラが死ぬまでこの空気は終わらない。飽きるまでやめないのが猿なんだ」 祭りは勝利宣言するまで終わらない。 勝利の中身は関係ない。ただ、「私」がそこに含まれる「みんな」が勝って、その「高揚感」の中で「自己という不安」が紛らわせられればそれでいい。 しかし、この不安は、「自分が自分であること」を生きられたときにだけしか、克服できない性質のものです。つまり、次の「祭り」を永遠に探し続けなければいけない。終わりはないのです。 「カッツェさん、空気ってどうやったら止まるんすかぁ