『機動戦士ガンダム』は、1979年4月に放映がスタートしたTVアニメだ。現在でも多くのファンに支持されているビッグタイトルである。巨大ロボットをモビルスーツという兵器としてとらえ、リアリティのある世界観でドラマを展開する等、様々な新機軸を打ち出した。今さら紹介するまでもないだろうが、原作と総監督(原作は連名)は富野喜幸(現・由悠季)、キャラクターデザインとアニメーションディレクターは安彦良和。日本サンライズ(現・サンライズ)の作品である。 本放送開始前の期待は、あまり大きくなかった。あくまで新しいロボットアニメの1本だった。当時の「アニメージュ」の新番組特集では、同時期に始まった『未来ロボ ダルタニアス』に1ページを割いているのに、『ガンダム』は3分の1ページの扱いだ。『無敵鋼人ダイターン3』の最終回についた予告で、ハードなロボットアニメらしいという事は分かっていた。『ダイターン3』最終回